引越しは、荷造りや荷ほどき、掃除などで忙しい中、手続き関連も多く、何から片付ければよいのか迷ってしまいますよね。
今回は、引越しする予定がある方に向けて、以下の点を中心に解説します。
- 引越しの手続きの時系列順チェックリスト
- 引越しで知っておきたい豆知識
- 引越しで知っておきたい節約方法
- 不用品処理を安く抑えるためのフリマ活用術
引越しに関する手続きを詳しくご案内するほか、引越しにかかる費用を節約する方法や不用品の処分についてもご紹介いたします。
引越しをする前にぜひご確認ください。
時系列順|引越し手続きのチェックリスト

はじめに、引越しの手続きの時系列をご紹介します。
人によっては当てはまらない項目もあるかと思いますので、ご自身に関連する部分のみご確認ください。
引越しの手続き一覧表
必要な手続きを時系列で一覧(チェックリスト)にしておりますので、ぜひご確認ください。
引越し先決定後すぐ
やるべきこと | 注意事項や手続き先 |
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引越し業者を決める | 引越し業者は何社か相見積もりを取る 荷物が少ない場合は引越し業者を利用しないという選択肢もある |
引越し日程を決定する | 可能であれば繁忙期を避ける 引越し先が決まり次第早めに決める |
引越し日程決定後
やるべきこと | 注意事項や手続き先 |
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今住んでいる住居の 退去準備や手続き | 不動産会社または大家さんで手続き 手続き方法は住居によるため該当する 手続き場所にて確認が必要 |
今住んでいる場所での駐車場解約 ・新住居での駐車場契約 | 住居と別で契約している場合は忘れないように注意 不動産会社または大家さんで手続き 契約によって解約の告知期限が異なるため注意 |
ネット回線や電話、 テレビなどの契約手続き | ネット、電話、郵送など契約会社によって手続き方法は異なる ネット回線は場合によっては撤去の立ち合いが必要 |
ウォーターサーバーなど 定期購入サービスの住所変更 | 契約している会社へ電話やネットなどで問い合わせ 変更を忘れると旧住所に届いてしまうので注意が必要 |
母子父子寡婦福祉 資金貸付金制度の申請 | 母子・父子家庭で申請できる 貸付制度転居費用を借りられる場合がある 転居する先の役所など自治体で申請 |
引越し1ヶ月前~1週間前
やるべきこと | 注意事項や手続き先 |
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転出の届け出 | 旧住居の役所で手続きできる 同一市区町村内で引越しをする際は、 転居先の役所に届け出(引越し後14日以内) |
国民健康保険の住所変更 または資格喪失手続き | 異なる市区町村へ引越しする場合は 旧居の役所で資格喪失手続きをする 本人確認書類と印鑑が必要 手続きの期限は引越し日の14日前から引越し後14日以内 |
印鑑登録の廃止手続き | 新居と旧居が異なる市区町村の場合のみ 自治体によっては転出届の提出時に 印鑑登録も自動で削除される |
児童手当の住所変更または 受給事由消滅届の手続き | 同じ市区町村内で引っ越す場合は、転居届の提出のみ 引越し日の翌日から15日以内に手続きが必要 市区町村によって手続きが異なる |
介護保険被保険者の 住所変更または返納手続き | 手続き場所は旧住居を管轄する 役所要介護認定を受けていない場合は、 介護保険被保険者証の返納手続きのみ |
勤務先への住所変更の届出 | 勤務先の規定に沿って手続きが必要 交通費や住居手当などの計算などに 関わる場合もあるため早めに行う |
子どもの転園 ・転校に関する手続き | 現在通っている園と引越し先の園どちらも手続きが必要 手続き方法は園による |
電気・ガス・水道の 停止と開始の手続き | ガスは停止と開始の際に手続きに立会いが必要 電気は電力会社によって立会いが必要な場合あり 水道は立会いが不用 |
携帯電話の登録住所変更 | キャリアショップや電話、インターネットから手続きを行う 郵送物などに関係する場合があるため早めの手続きがおすすめ |
郵便物の転送届け | 転送期間は届出日から1年間郵便局または インターネットから手続きが可能 転居届提出から3~7営業日を目安に 旧住居から新住居に転送される |
NHKの住所変更手続き | 手続きはNHKの公式ホームページなどから行う |
新聞の配達先の 住所変更手続き | 現在配達をしてもらっている販売店や インターネットから手続きが可能 |
加入している保険の 住所変更手続き | 電話やインターネットから手続きが可能 問合わせ時は保険証券など 契約内容がわかるものを準備しておく |
クレジットカードや 金融機関の住所変更手続き | 最寄りの店舗や電話、インターネットから手続きを行う クレジットカードや金融機関によって必要 書類が異なるため店舗に行く場合はあらかじめ確認する |
通販の住所変更 | 利用している通販サイト内で行うのが一般的 旧住所に届いてしまうのを防ぐため忘れずに行う |
不用品・粗大ごみの処分 | 市区町村の規定に従って処分が必要 使えるものはフリマサイトなどで売却もできる |
引越し当日
やるべきこと | 注意事項や手続き先 |
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【旧居】ガスの閉栓 | 一般的には立会は不用オートロックなど ガスメーター設置場所に立ち入れない場合のみ立会い |
【旧居】退去手続き | 大家さんまたは不動産会社と事前に日程調整が必要 引越し作業が完了し次第行う 修繕費を抑えるために掃除をしてからの方がよい |
【新居】電気・水道の開通・開栓 | 必ず引越し当日に行う基本的に立会いは不用 |
【新居】ガスの開栓 | 必ず引越し当日に行う基本的に立会いが必要 |
【新居】引越し費用の精算 | 引越し業者を利用した場合、作業完了後精算するのが一般的 現金でしか精算ができない場合があるため、事前に準備する |
引越し後2週間以内
やるべきこと | 注意事項や手続き先 |
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転居届または 転入届の提出 | マイナポータルから手続き日時に予約が可能 同じ市区町村内で引越しする場合は転居届異なる 市区町村へ引っ越す場合は転入届 |
マイナンバーの 住所変更 | 市町村の窓口で手続きが可能 90日以内に住所変更を行わないと マイナンバーカードが失効するため注意 |
印鑑の登録 | 異なる市区町村へ引っ越す場合のみ |
国民健康保険の 加入手続き | 異なる市区町村へ引っ越す場合のみ 転居後14日以内が手続きの期限 |
国民年金の住所変更 | マイナンバーと基礎年金番号が結びついていない方のみ 転入後14日以内が手続きの期限 |
児童手当の認定申請 | 異なる市区町村へ引っ越す場合のみ 引越した翌日から15日以内が手続きの期限 |
福祉手当、医療制度の住所変更 | 転居先の市区町村の役所で手続きが可能 転居後14日以内が手続きの期限 |
運転免許証の 記載事項変更 | 手続き場所は転居先管轄の警察署や 運転免許センター、運転免許試験場など |
車庫証明 (自動車保管場所証明書) | 手続き場所は転居先管轄の警察署や陸運支局など 手続き期限は住所の変更日から15日以内 |
車検証の住所変更 | 運輸支局・自動車検査登録事務所で手続きが可能 手続き期限は住所の変更日から15日以内 |
自動車の登録変更 | 手続き場所は転居先管轄の警察署や運輸支局など普通自動車、 小型自動車と軽自動車は手続き場所が異なる 市区町村によって手続き方法が異なる場合がある |
引越し後できるだけ早く
やるべきこと | 注意事項や手続き先 |
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50~125ccバイク (原付)の住所変更 | 新居の市区町村役所で手続きが可能 |
転入先の学校や幼稚園、 保育園での手続き | 必要書類や手続き方法は学校、 幼稚園、保育園ごとに異なるため確認が必要 |
ペットの 登録変更手続き | 犬・特定指定動物のみ 引越日から30日以内が手続き期限 |
旧住居の敷金精算 | 手続きは旧住居を管理している 不動産会社や管理会社と行う 原状回復にかかった費用を敷金から差し引いた金額が返金される |
パスポートの 住所変更 | 本籍地を変更した場合のみ |
以上がチェックリストになります。
それぞれ順番に詳しく解説していきます。
引越しが決まったらはじめにすること
引越しを決めたら、まずはじめにすることは引越し業者を決めること、そして引越し日程を決めることです。
それぞれのポイントや注意点を解説していきます。
まずは引越し業者を決める
まずはじめに、引越し業者を決めます。
引越し業者を利用する場合は1社のみで決めず何社か相見積もりを取り、料金をできるだけ抑えられる業者を探しましょう。
また、大型家電がないなど、荷物が少ない場合は、「引越し業者を利用しない」という選択肢もあります。
引越し業者を利用しない場合は、車や宅配便などを利用することになるかと思います。
自家用車を持っていない方はレンタカーについて調べるか、車を持っている知人や友人に手伝ってもらえないか確認してみるとよいでしょう。
引越し日程を決定する
引越し先が決まったら、引越し日程を決めましょう。
引越し日程が繁忙期の場合、引越し業者の予約が取れない場合や料金が高くなる傾向にあります。
そのため、引越し日程を調整できる場合は繁忙期を避ければ、その分引越しをスムーズかつ費用を抑えて行うことができます。
引越しの手続きは、引越し日程が決まった後に行うものがほとんどです。
そのため、引越し先が決まったら、可能な限り早めに引越し日を決定することをおすすめします。
引越し日が決まったらすること
引越し日が決まったらやるべきことはたくさんあります。
- 引越し日決定後すぐ
- 引越し1ヶ月前〜1週間前
と、時系列ごとにご紹介していきます。
引越し日決定後すぐ
引越し日決定後すぐにできることは以下の手続きです。
- 今住んでいる住居の退去準備や手続き
- 今住んでいる場所での駐車場解約・新住居での駐車場契約
- ネット回線や電話、テレビなどの契約手続き
- ウォーターサーバーなど定期購入サービスの住所変更
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の申請
人によっては該当しない手続きもありますので、この中であなたが当てはまるもののみご確認ください。
「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」については、母子家庭または父子家庭が引越しをする際、転宅費用として最大260,000円を上限に引越しにかかる費用を借りられる制度です。
この手続きは転居先の自治体で行う必要があり、審査に時間がかかる場合もあるため、該当する方は早めに手続きを行いましょう。
また、上記で挙げた手続きは、引越し当日までに完了していれば問題ないものです。
しかし、引越しの手続きはこの後も多数ありますので、可能な限り早めに終わらせておくと、その後のスケジュールに余裕が生まれます。
引越し1か月前~1週間前
引越しの1ヶ月前から1週間前にやることは以下の通りです。
- 転出の届け出
- 国民健康保険の住所変更または資格喪失手続き
- 印鑑登録の廃止手続き
- 児童手当の住所変更または受給事由消滅届の手続き
- 介護保険被保険者の住所変更または返納手続き
- 勤務先への住所変更の届出
- 子どもの転園・転校に関する手続き
- 電気・ガス・水道の停止と開始の手続き
- 携帯電話の登録住所変更
- 郵便物の転送届け
- NHKの住所変更手続き
- 新聞の配達先の住所変更手続き
- 加入している保険の住所変更手続き
- クレジットカードや金融機関の住所変更手続き
- 通販の住所変更
- 不用品・粗大ごみの処分
中には1週間前までに済ませなくても、引越し完了までで間に合う手続きもあります。
しかし、引越し当日や引越し後にしかできない手続きも多いため、早めに済ませられるものは早めに処理してしまいましょう。
また、国民健康保険の住所変更または資格喪失手続きや転出の届け出などは、旧住所の最寄りの役所などで手続きが必要になります。
そのため、引越し後に手続きするには、旧住居の最寄りの役所まで行く必要が出てくることから、引越し前に手続きしておきましょう。
そして、不用品や粗大ごみの処分については、「新居では使用しないけれど、まだまだ使える」というものもあるかと思います。
その場合は、以下のサイトなどを利用して家具・家電を出品するのも1つの手です。
引越し日当日にすること
引越し当日にやることは以下の通りです。
- 【旧居】ガスの閉栓
- 【旧居】退去手続き
- 【新居】電気・水道の開通・開栓
- 【新居】ガスの開栓
- 【新居】引越し費用の精算
人によっては引越し当日に退去手続きをせずに、後日手続きを行う場合や、新居の鍵の受け取りが引越し当日という方もいるでしょう。
引越し当日に忘れてはいけないのが、
- 電気
- ガス
- 水道の開通・開栓手続き
といった生活インフラ系です。
これを忘れてしまうと、電気を付けられず暗闇で過ごすことになったり、ガスが使えないためお風呂に入れないなど不便を感じることになります。
引越し後にすること
引越しが終わった後にすることをご紹介します。
やることが多いため、「引越し後2週間以内にすること」と「引越し後できるだけ早めに済ませたい手続き」に分けてご説明します。
引越し2週間以内にするべきこと
引越し後2週間以内にやるべきことは以下の通りです。
- 転居届または転入届の提出
- マイナンバーの住所変更
- 印鑑の登録
- 国民健康保険の加入手続き
- 国民年金の住所変更
- 児童手当の認定申請
- 福祉手当、医療制度の住所変更
- 運転免許証の記載事項変更
- 車庫証明(自動車保管場所証明書)
- 車検証の住所変更
- 自動車の登録変更
人によって必要な手続きは異なるため、該当するもののみ対応しましょう。
転居届については、マイナポータルから手続き日程の予約ができます。
待ち時間も短縮でき、マイナンバーカードを持っている方はぜひ利用しましょう。
また、印鑑登録については手続きの期限は定められていませんが、手間が省けることから、まとめて手続きを行うことをおすすめします。
引越し後、早めに済ませたい手続き
引越し後、できるだけ早く済ませたい手続きは以下の通りです。
- 50~125ccバイク(原付)の住所変更
- 転入先の学校や幼稚園、保育園での手続き
- ペットの登録変更手続き
- 旧居の敷金精算
- パスポートの住所変更
期日が決められていない手続きもありますが、早めに終わらせることによって回避できるトラブルもありますので可能な限り早めに行いましょう。
引越しで知っておきたい豆知識

引越しで知っておきたい豆知識をまとめました。
- 大きな費用がかかるタイミング
- 引越し手続きにおける注意事項
- 手続きを早く済ませるコツ
上記の項目をそれぞれ詳しくご紹介します。
大きな費用がかかるタイミングはいつ?
引越しで大きな費用がかかるタイミングは、
- 引越し前
- 引越し作業
- 引越し後
と、3段階あります。
それぞれ大きな費用がかかるタイミングをご紹介します。
引越し前にかかる費用
引越し前にかかる費用は以下が挙げられます。
- 新居の敷金や礼金
- 不用品の処分費用
引越しする物件によりますが、賃貸の新居を借りる際は敷金や礼金がかかります。
敷金は家賃の1~2ヶ月分、礼金は家賃の1~2ヶ月分が相場だと言われています。
例えば家賃が7万円の物件の場合は28万円程度かかることになります。
また、引越しをする際、新居では使わない家具や家電を処分しようとした場合、処分費用がかかります。
少しでも費用負担を抑えるために、不用になった家具や家電は以下のサイトなどを利用して出品するのもおすすめです。
引越しにかかる費用
引越しにかかる費用は、主に引越し業者代となります。
引越し業者に支払う金額は時期や運び出す荷物の量によっても大きく異なります。
少しでも安く抑えるために、複数の引越し業者から見積もりを取るなど、工夫をしましょう。
また、荷物が少ない方は自家用車などを使って自身で荷物を運ぶと、大幅に引越し費用を削減できます。
引越し後にかかる費用
引越しが済んだ後にかかる費用は、主に、新居で使用する家具や家電などを購入する費用です。
すべてを新品で揃えると費用負担が大きくなってしまうため、以下のようなサイトで中古品を探すという手段もあります。
中には、新品同様の物も出品されていますので、掘り出し物を探してみるのもおすすめです。
引越し手続きにおける注意事項
引越しの手続きにはいくつかの注意点があります。
- 転出届は引越し先によって手続きが異なる
- 国民健康保険なども変更する必要がある
- 児童手当など受給事由消滅届の手続きが必要となる
- 要介護認定を受けている場合は、介護保険被保険者の住所変更または返納手続きが必要
それぞれ詳しく解説していきます。
転出届は引越し先によって手続きが異なる
転居届の手続き方法は、引越し先の自治体によって異なります。
例えば、記入する項目や書類など、自治体独自のものを使用することがあります。
詳しい手続き方法は、転居後の最寄りの自治体役所で確認しましょう。
手続きの際に必要な持ち物は一般的に
- 本人確認書類
- 印鑑
などとなりますが、不安な場合は役所に行く前に電話などで確認しておくと安心です。
国民健康保険なども変更する必要がある
会社員などが加入する社会保険は、勤務先への住所変更手続きと同時に行えます。
しかし、自営業者やフリーランスが加入している国民健康保険は、自治体が運営しているため、以下のように転居の手続きが必要になります。
- 市区町村が変わらない引越し→住所変更
- 市区町村が変わる引越し→1度国民健康保険の資格喪失手続きを行った後、転入する地域にて加入手続きを行う
児童手当など受給事由消滅届の手続きが必要となる
児童手当などの手続きが遅れてしまうと、受給されない月が出てしまう可能性があるので、できるだけ早めに忘れずに行いましょう。
- 同一の市区町村内に引越しの場合→市区町村役所で「住所変更届」を提出
- ほかの市区町村に引っ越す場合→旧住居の管轄役所で「児童手当受給事由消滅届」を提出し、新住居の管轄役所で「児童手当認定請求書」を提出
要介護認定を受けている場合は介護保険被保険者の住所変更または返納手続きが必要
児童手当と同様に、要介護認定を受けている場合は介護保険被保険者の住所変更または返納手続きが必要です。
- 同一の市区町村内での引越しの場合→転居届を提出
- ほかの市区町村への引越しの場合→旧住所にて被保険者証の返却を受ける
また、すでに要介護認定を受けているかどうかでも、手続き手順が異なります。
- 要介護認定を受けている場合→旧住所にて介護保険受給資格証の受け取りと新住所での認定申請が必要
- 要介護認定を受けてない場合→新住所では住民票の異動手続きが必要
手続きを早く済ませるコツ
引越しの手続きはやることが多く、何から処理すればよいかわからなくなってしまいますよね。
そこで、手続きを早く済ませるためのコツをいくつかご紹介します。
同時にできる手続きはまとめて行う
例えば、旧住所の役所で行う手続きや、新住所の役所で行う手続きは複数あります。
同じ場所で手続きできるものは、できるだけ同時に行うことで、時間を削減できます。
手続きに行く前にやるべきことと手続き場所をまとめておくと、同時にできる手続きが一目でわかり便利です。
必要な手続きのチェックリストを作る
上記で挙げた同時にできる手続きはまとめて行うことにも役立ちますが、必要な手続きをまとめたチェックリストを作成しておくと手続きの漏れをなくせます。
チェックリストを作成する際は、手続きを行う場所や期日も一緒に記載しておくとよいでしょう。
管理方法は紙やスマホのメモなど、ご自身の管理しやすい方法を選ぶことをおすすめします。
可能な限り早めに行う
引越しの手続きは多くて大変ですが、可能な限り早め早めに済ませておくことが結果的に手続きを早く終わらせることにつながります。
後回しにしているうちに手続き期限が過ぎていたり、引越しが終わってから旧住居の管轄役所での手続き漏れに気付いたりすると、さらに時間がかかってしまうためです。
今はインターネットで手続きできるものも増えていますので、可能な限り引越し前に手続きを進めておくことをおすすめします。
引越しで知っておきたい節約方法

引越しの手続きについて解説してきました。
ここからは、引越しの際に知っておきたい節約方法について詳しくお伝えしていきます。
引越し業者の見積もりは数社とる
引越し業者を利用する際、見積もりは複数社とりましょう。
引越し業者は会社ごとに金額が大きく異なり、相見積もりを取ることにより、他社との競争によって値下げ交渉もしやすくなります。
今は一括見積サイトもありますので、簡単に複数社の見積もりを取れます。
引越し業者が安い時期・時間帯などを狙う
引越し業者を探す際ですが、安い時期や時間帯を狙うことも引越し代を安く抑えるポイントです。
- 一般的に12月〜1月あたりが安くなる時期
- 最も高額になるのは3月
- 午前中の時間帯を避けた午前11時スタート
- 午後6時以降の時間帯が比較的費用が安い
- 月〜水曜日の間を選択する
など、引越し業者に依頼するタイミングを工夫することで、費用を安く抑えられます。
大型家電の取り付けなどの別料金は要チェック
引越し業者を決める際、忘れずにチェックしたいのが大型家電の取り付け費用についてです。
業者によっては大型家電の設置は別途費用という場合もあり、せっかく引越し費用を安く抑えられたと思っても、「大型家電の設置費用で結果的に高くついてしまった」というケースもあります。
引越し業者を決める際は、契約を決める前に大型家電の取り付け費用についても確認してください。
日払いになるものは引越し日が決まり次第すばやく連絡する
旧住居で使用しているガスや電気などの契約関連の中で、日払いが可能なものは引越し日が決まり次第、早めに手続きをしておくのがおすすめです。
引越し後も引き継ぎできるものがないか確認
例えば、現在使用している
- ガス
- 電気
- ウォーターサーバー
- インターネット契約
- 固定電話契約
- プロバイダー契約
など、転居先でも引き続き利用できるものについては、解約せずに住所変更の手続きだけでそのまま継続できるものもあります。
新たに別契約をすると、余計に費用がかかってしまう場合もあるため、引き続き利用できるものは継続方法についても検討しましょう。
日払いになる傾向の高いもの
以下のような契約は日払いが可能な傾向にあります。
- ガス
- 電気
- 賃貸物件の家賃
そのほかにも、契約によっては日割り計算されるものもありますので、できるだけ早めに確認を取ってみましょう。
引越し後に使えるものと使えないものをしっかり分ける
引越し後に使用するものと使用しないものはしっかり分ける必要があります。
引越しに使用しないものまで持っていくと、その分荷物が増え引越し費用が多くかかってしまうリスクがあるためです。
引越しをよい機会だと捉え、必要なものと不用なものをしっかり分別しましょう。
不用品や粗大ごみの処分を安くあげる
引越し後も必要なものと不用なものはしっかり分別するようにお伝えしました。
ここでは、
- 不用になったものや粗大ごみの処分を安く済ませるためのポイント
- 気をつけるべき点
を解説します。
無料回収業者に要注意
昨今、無料回収を謳う業者が増えていますが、以下のようなトラブルに巻き込まれる可能性があるため注意する必要があります。
- 無料のはずが、後から高額の費用を請求された
- 回収を頼んでいない家財を勝手に持ち出された
- リサイクル料が必要ないものなのに、リサイクル料を徴収された
- 回収を頼んだものが、不法投棄されていた
上記のように、悪質な行為を行う無料回収業者が増えています。
よく知らない業者に依頼をしない、業者のホームページを確認するなど、利用する場合は細心の注意を払うようにしてください。
大型のごみもできるだけカットして指定ゴミ袋で捨てる
例えば、布でできたパーティションなどの本体そのままだと大きくて処分の出来ない不用品も、細かくカットして指定のゴミ袋に入れて捨てれば、普通ごみとして出せるものもあります。
そのまま出すと粗大ごみの回収費用がかかってしまうため、手間はかかりますが可能な限り工夫して捨てると節約になります。
車があればゴミ処理場に直接持参もおすすめ
自治体によりルールは異なりますが、ゴミ処理場に直接持ち込めば粗大ごみを捨てる際も無料や格安で捨てられる場合があります。
車を持っており、ご自身でごみを運べるのであれば、1度自治体のルールを確認してみましょう。
売れそうなものはフリマアプリを活用する
不用になったものの中で、まだ新しいものや売れそうなものはフリマアプリを活用して売ってみるのもおすすめです。
処分費用を節約できるだけでなく、思いがけない収入を得られる場合があります。
フリマアプリの活用についてはこの後詳しく解説します。
賃貸の場合、退去はできるだけ掃除をして引き渡す
賃貸住宅の場合、退去後は原状回復を行う必要があります。
原状回復にかかる費用は、入居時に収めている敷金からまかなわれることとなり、敷金で足りない場合は追加で費用を請求されてしまいます。
一方で、余った敷金は返金されます。
原状回復にかかる費用を少しでも抑えるために、退去時はできるだけ掃除をして綺麗な状態で引き渡す方が、引越し費用を節約できます。
不用品処理を安く抑えるためのフリマ活用術

上の項目でご紹介した、不用品処理を安く抑えるためのフリマ活用術について詳しくご紹介します。
不用品を売るならフリマアプリを有効活用しよう!
不用品を売るなら、リサイクルショップなどを利用するよりもフリマアプリがおすすめです。
フリマアプリを活用するべき理由や、おすすめのフリマアプリをご紹介します。
断捨離にフリマアプリが活用されている
フリマアプリは、個人の方が簡単に利用できるため、断捨離に利用されることが多いです。
そのため、多種多様な商品が出品されており、自分には不用なものでも必要としている人がいる場合があります。
スマホで写真を撮ってすぐに出品することができるため、引越し前の掃除の合間でも簡単に作業できます。
おすすめのフリマアプリ
おすすめのフリマアプリは、以下が挙げられます。
- Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)
- メルカリ
- ラクマ
- スニーカーダンク
- Yahoo!オークション(ヤフオク!)
- モバオク
- Karrot
- ジモティー
- Ageru
- minne
- ショッピーズ
- magi
- セカオク
- Creema
- 宅配型収納CARAETO
- VINOVER(ヴィノバー)
- POIZON
- giftel(ギフテル)
スニーカー専門やキャンプ用品専門など、特定の商品に特化したフリマアプリもあります。
ものによっては、専門のフリマアプリの方がほかのフリマアプリよりも高額で売れる場合もありますので、商品ごとにフリマアプリを使い分けるのもおすすめです。
同じ商品がいくらで売れるのか相場をチェックしよう
フリマアプリはたくさんあって、どこを選べばより高額で売れるのか、一目で判断するのは難しいかと思います。
少しでも高額で売却するために、売却相場を調べることが重要です。
商品の相場をチェック
商品の売却相場を一目でチェックできるサイトがあります。
aucfan(オークファン)では、商品名を入力するだけで現在フリマアプリで出品されている商品数や直近90日の落札件数、平均落札価格などを一目で確認することができます。
「売却相場を調べるのは面倒…」と思った方にも、簡単に相場を調べることができるので、おすすめです。
早めに売りたいなら相場よりちょっと安くがコツ
「引越しまでに不用品を売りたい」という場合は、相場より少しだけ安く出品することで早めに売却できる可能性が高くなります。
aucfan(オークファン)などを利用して、商品の売れる相場を調べてから出品し、不用品をすっきり整理した後に引越しを行いましょう。
送るのが手間なら業者に取りに来てもらうこともできる
フリマアプリで出品するのは良いけど、商品を送る作業が面倒という方や商品のサイズ的に持ち込みで配送するのは難しいという場合もあるでしょう。
その場合は、ほとんどのフリマアプリが集荷での配送が可能になっていますので、配送業者に家まで取りに来てもらう方法がおすすめです。
配送準備をして指定の時間に家で待っているだけで簡単に商品を送ることができます。
フリマアプリで引越し後も使える商品が見つかる可能性も!
フリマアプリは引越し前の不用品処分に活用できるだけではありません。
引越し後必要になったものを見つけられる可能性もあります。
フリマアプリは多くの人が不用品処理に活用しているため、中には新品同様の商品や掘り出し物も多数あります。
引越し後に必要になったものを新品で購入する前に、フリマアプリをチェックすることで、節約できるかもしれません。
まとめ
引越しの手続きについてご紹介してきました。
引越しの手続きはやることが多いため、以下のような工夫をすることで抜け漏れを防ぐことができます。
- 引越しに必要な手続きのチェックリストを作る
- チェックリストに期日と手続き場所を記載する
- 可能な限り、早め早めに手続きを行う
また、引越し費用を節約するポイントは以下の通りです。
- 引越し業者は複数の見積もりを取る
- 引越し業者が安い時期や時間帯を狙う
- 不用品の処分にフリマアプリを活用する
- 賃貸物件の退去の際は出来る限り掃除をする
今回の記事でご紹介した、引越しの手続きの注意事項や引越し費用の節約方法が、これから引越しをする方のお役に立てれば幸いです。