
「メルカリでバイイーに購入されても取引を進めていい?」

「バイイーに発送する際に氏名や住所は伏せるべき?」
この記事では、メルカリの購入アカウントとして存在するBuyee(バイイー)について、情報をまとめました。
バイイーとメルカリの関係性について知りたい人は、参考にしてください。
メルカリでバイイー(Buyee)に購入されたらどうする?怪しい会社?
メルカリで出品していた商品を購入された場合、購入者のユーザー名が表示されます。
その中で「BUYEE公式アカウント」と書かれたユーザーが、取引を持ちかけてくるケースがあります。
情報を知らなければ怪しいアカウントに見えてしまいますが、実際はメルカリにきちんと認められた企業です。
バイイーの基本情報と、商品を購入された際の対応に関する疑問を確認しましょう。
バイイー(Buyee)とは?
バイイーは、国内に拠点を置く企業であり、メルカリを含めた国内サイトで海外の代理購入を行っています。
2024年時点では10年以上運営されており、海外ユーザーからの利用率も高くなっています。
海外居住者向けの代理購入サービス

バイイーは、2012年2月からサービスが開始された海外居住者向けの代理購入サービスです。
メルカリにおけるアカウントは、バイイーの代理購入担当者が海外居住者の代わりに取引を進めています。
会社概要
バイイーの会社概要は、以下のとおりです。
運営会社 | tenso株式会社 |
住所 | 〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー6F |
資本金 | 1億円 (2016年9月現在) |
代表取締役社長 | 直井聖太 |
事業内容 | 郵便物・宅配物の転送サービス事業 各種Eコマースの企画・開発事業等 |
市場情報 | 非上場企業 |
tenso株式会社は、BEENOS株式会社のグループ会社です。
バイイーの運営以外の業務としては、
- 代理購入ツールなどの開発
- マーケティングのサポート
など、ネットにおける取引全般でさまざまな業務を行っています。
メルカリ以外でもバイイーからの買付は行われる
バイイーはメルカリ以外にも、以下のような企業と提携しています。
メルカリと同様に海外から直接購入できないサイトで、代理購入する役割を担っています。
バイイー(Buyee)と取引をしてよい?
バイイーのような業者のアカウントから購入されると、取引に不安を覚える人もいるでしょう。
しかし、バイイーはメルカリが公式に認めている取引業者になっています。
取引しても問題なし!きちんとした企業なので安心してOK
バイイーは、メルカリの越境販売(公式越境販売サービス)において、公式提携済みの越境EC事業者にあたります。

メルカリが代行購入を正式に認めているため、安心して取引できる企業です。
バイイー(Buyee)から特定の要望があることも
バイイーから商品を購入された場合、取引画面にて、以下のような要望を出されるケースがあります。
- 氏名を教えてほしい→商品の特定や受取評価を円滑に行うため
- バイイーのアカウントから複数購入された場合でも、まとめて発送ではなく、個別で発送してほしい→複数の依頼を代行しており、購入ごとにバイイー側の発送先が異なるため
上記のうち、氏名の要望については、メルカリのルールやマナー外の要望であるため、必ず受ける必要はありません。
一方、バイイーが複数購入した場合でも、商品の発送は個別に対応しましょう。
通常の取引でも同じユーザーから購入されたとき、購入者側が同意しない限りは、個別に発送する必要があります。
個人情報が海外に漏れる恐れは?
バイイーが購入した商品は、梱包し直して海外へ発送されるため、封筒や箱に記載した名前や住所は海外に送られません。
しかし、バイイー側の処理が見えない状態であるため、不安な人は念のため名前や住所を隠しておいた方がよいでしょう。
匿名配送でない場合でも、自分の名前や住所なしで郵便物は届きます。
受取評価はどうなる?
メルカリにおける受取評価は、バイイーのアカウントが到着した商品を確認して、問題がなかった時点で完了します。
海外の代理購入であっても、海外の購入者とのやり取りはバイイー側にすべて任されます。
仮に海外の購入者側で届いた商品に不備が見つかっても、責任を問われるのはバイイー側です。
メルカリの出品者は、受取評価まで通常のやり取りと変わらず取引を進められます。
メルカリでは越境販売(公式越境販売サービス)を行っている

バイイーはメルカリが越境販売を許可した業者の1つであり、ほかの業者も海外代行購入を行っています。
メルカリと提携している海外代行サービスや、代行購入の仕組みを確認しておきましょう。
メルカリではグローバルに販売を行っている
メルカリは、海外在住者から日本の商品需要が高い点から、越境EC業者を介した越境販売を行っています。
この越境販売により、メルカリの出品物やメルカリShopの商品は、より多くの人から購入される可能性が上がっています。
メルカリの利用者は日本国内だけではない
バイイーのような海外の購入を代行するサービスは、越境EC業者と呼ばれています。
メルカリのアカウント登録には、海外の住所が使用できないため、本来海外在住者はサービスを利用できません。
しかし、越境EC業者のサイトを介した場合、メルカリのアカウント登録なしでも商品を代理購入してもらえます。
海外代行サービスによって、メルカリの利用者は実質的に海外も範囲に入っています。
公式連携済みの越境EC事業者(サービス名)一覧
メルカリにおいて、公式連携済みの越境EC事業者は、以下のとおりです。
- Buyee
- bibian
- FROM JAPAN
- Neokyo
- doorzo
- ZenMarket
- JPGOODBUY
- 楽一番
- 日淘市集
- Letao Japan
- Sendico
- TOKUKAI
- RITAO CHAN
- 越洋购
- docobuy
- Rakutao
- 8mart
- Anybuy
- Mydoso
- DEJAPAN/BIDBUY
- GS EXPRESS
- Japan Rabbit
- Letao/funbid
- JChere
- CLOUDPOP/CLOUDBID/BIZBIDD
- GOODY-JAPAN
- janbox
- Remambo
- 元気GO
- SEKAIMEN
- FetchBuy
- ANARKIA
- japantimemall
- Gobuy
- MERUBID
- GOYOKIKIYA COMPASS
- JADEX
- SHOPSHOPS
- Myday
- YM
- CDJapan
- Kaerumall
- Weeya
- xxxxnese
- heyco
- 龍翔株式会社
- InJapan
- 精灵集市/エルフ・モール
- インフィニット・イノベーション
- 佳晨SH日淘
- madme
- ユアトレード
- Rkongjian
- J&Y SYSTEM
- 徳源株式会社
- 小卷毛日本转运
- テールタウン
- JpDeliver
- BEX
- 盒馬
- CBS日本
- EIGI TRADING CO.株式会社
- (株)大啓商事
- QUICKWELL
- DORA日本購
- LCT
- 代拍王
- 普渡
- DK
- JANTO
- SUMO
- 北極星日淘
- エコ・コマース
バイイー以外でも、上記の業者から取引を持ちかけられた場合、基本的には安全に取引できます。
海外代行の仕組みや購入の流れ
代理購入と聞いただけでは、取引の安全性がイメージしにくい人もいるでしょう。
越境EC業者が行う代行の仕組みや、購入の流れを確認しておきましょう。
海外代行サービスの仕組み

海外代行サービスは、主に以下のような流れで行われています。
- 海外の購入希望者が海外代行サービスのサイトを介して、メルカリなどのサイトに出品・販売されている商品を検索する
- ほしい商品が見つけた場合、注文依頼を申請して、海外代行サービスが該当サイトのアカウントで商品を購入・落札する
- 該当サイトから商品が発送されて、海外代行サービスの拠点で受け取った後、海外発送用に再度梱包を行う
- 海外代行サービスのルートで、海外の購入希望者の元へ送付される
国をまたいで物品が輸送される場合、商品検査や関税が発生しますが、海外代行サービスはそれらの処理も行います。
海外代行サービスとの取引の流れ
海外代行サービスで取引する場合でも、メルカリ側で行う取引の流れはまったく変わりません。
- 海外代行サービスが商品を購入する
- 出品者が商品を送付する
- 海外代行サービスが商品を受け取って、評価を行う
- 出品者が評価をつけて、取引完了
上記の処理が行われた後、海外代行サービス側で再梱包されて、海外へと発送されます。
商品を受け取った時点で不備がなければ、メルカリの出品者はそれ以上関わりません。
バイイーとのやり取りでトラブルは起こらない?
バイイーが公式で認められた企業と理解しても、不安が残る人はいるでしょう。
バイイーとのやり取りでトラブルを起こさないための対策や、取引を断る方法を紹介します。
バイイーで起こった過去のトラブル
バイイーとの取引で起こった過去のトラブルとして、以下のような事例があります。
- 匿名配送を希望しているのに、氏名を教えるように要望された(聞かれた人は断ったが、特に問題はなかった)
- Yahoo!オークションにおける取引で、2~3営業日以内に受取評価を行うと記載されていたが、3日経っても評価が行われなかった
大きなトラブルはありませんが、出品者が不安になる事例は発生していました。
しかし、近年は取引対応もスムーズに行われています。
トラブルが起こらないようにするための対策
バイイーとの取引で目立ったトラブルはありませんが、トラブル対策はしておいて損はありません。
主に個人情報の保護について、以下の内容を意識してみましょう。
名前は教える必要がない

バイイー側から氏名を教えるように要望されるケースがありますが、基本は出品者側に教える義務はありません。
匿名配送を利用しているのにもかかわらず、氏名を求められた場合は、丁重に断りましょう。
一方、匿名配送以外で送付する場合は、氏名と住所を記載する必要が出てきます。
どうしても個人情報を教えたくない場合は、別の発送方法に切り替えましょう。
適切な発送方法で対策しよう
メルカリの発送方法の中で、氏名や住所を記載せずに送付できるのは、以下のとおりです。
- メルカリがヤマト運輸や郵便局と連携したらくらくメルカリ便、もしくはゆうゆうメルカリ便:どちらも匿名配送かつ配送中の追跡サービスや補償がつく
- 普通郵便で自分の名前や住所を書かずに送付する:送り先の住所さえ記載されていれば、配送できる
ただし、普通郵便で自分の名前や住所を書かずに送付した場合、
- 送料不足や重量オーバーだった場合に返送できない
- 配達時の事故が発生して物品の破損や紛失が起こっても、調査できない
といったデメリットが発生する可能性があります。
安全性を確保しつつ、確実に届けたい人は、メルカリ便の匿名配送を利用しましょう。
お断りをする場合
バイイーから商品を購入された場合、
- 海外からの代理購入サービスである点
- 上記を同意したうえで取引を進めてもらえるか
という内容が取引コメントに送られてきます。
バイイー側も、海外からの購入が本意でない出品者には、断られる可能性を考慮して取引しています。
そのまま取引しても問題はありませんが、不安がある人は以下の手順で断りましょう。
- 取引コメントにて「申し訳ありませんが、海外に向けて商品を売り出すのは本意ではないため、取引をお断りさせて頂きます」など、断りの文章を入力する
- バイイーからの返信を確認して、取引キャンセルに納得してもらった場合、取引画面の最下部の「この取引をキャンセルする」を選択
- 注意事項を確認して、同意する
- キャンセル理由を選択して、「理由の詳細」に「購入者が越境販売事業者だったが、想定していた購入者と異なっており、取引に不安に覚えたため」など、バイイーとの取引が本意でないと記載する
- 注意点にチェックを入れて、「キャンセルを申請する」を選択すると、相手側の同意待ちになる
- バイイー側が同意すると取引がキャンセルされる
取引のキャンセルは両者の同意が必要になるため、一方的に処理を進めても意味がありません。
取引マナーとしてバイイー側とやり取りしてから、キャンセル処理を進めましょう。
まとめ
メルカリとバイイーの関係性についてまとめると、以下のようになります。
- バイイーは国内に拠点を置く越境EC事業者の1つであり、国内サイトの商品がほしい海外居住者の代理購入を行っている
- バイイーを含めた越境EC事業者は、メルカリの越境販売を公式に認められているため、安心して取引できる
- メルカリ上のバイイーとの取引は、通常の取引と内容は変わらず、海外に個人情報が漏れる心配はない
- バイイーに送られた商品は、梱包し直して海外に発送される
- バイイーでは過去に氏名の要求や受取評価の遅さがトラブルとして発生していたが、近年はスムーズに取引が行われている
- バイイーとの取引に不安がある人は、匿名配送にできるメルカリ便を発送方法に選ぶ
- 海外との取引が本意でない場合は、バイイーに断りの文章を送ったうえで、同意してもらってからキャンセル処理を進める
メルカリから公式で認められた企業であるため、バイイーと取引を進めても問題はありません。
不安が残る人は、匿名配送やキャンセルも視野に入れて、上手に取引していきましょう。