
「ライブコマースって最近よく聞くけど、実際どうなんだろう?」
このように思ったことはありませんか?リアルタイムで商品を紹介し、視聴者とコミュニケーションを取りながら販売できるライブコマースは、今や注目の販売手法の1つです。
ただ、ライブコマースを始める前に知っておきたい注意点があります。
- 顔出しって必要なの?
- トラブルが発生することはあるの?
- 初心者でもうまくいくの?
本記事では、ライブコマースの仕組みや市場の動向はもちろん、活用する上でのメリット・デメリット、そして実践時の注意点まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
あなたのライブコマースへの「やってみたい」が「できそう!」に変化するはずなので、ぜひお読みくださいね。
臨場感あるお買い物に人気沸騰!ライブコマースが話題!

近年、ライブコマースは、ネットショップやSNSで最近よく見かけるようになっています。
スマホ1つで商品を紹介しながら、リアルタイムに販売できる新スタイルは、「店舗に行かずとも接客されるような体験ができる」として、注目を集めています。
以下では、ライブコマースとは具体的にどのようなものなのかを詳しく解説します。
ライブコマースとは?
ライブコマースとはどのような仕組みで、どのように商品が売れていくのか?いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。
以下では、ライブコマースの基本的な仕組みと特徴をわかりやすく解説します。
中国で人気!リアルタイム配信動画で商品販売をする販売チャンネル
ライブコマースとは、ライブ配信を通じてリアルタイムで商品を紹介・販売する販売手法です。
配信動画を見ている視聴者はコメントや質問ができて、配信者はコメントや質問に応じて応答します。
視聴者はまるでお店で接客を受けている感覚と商品と手に取っている感覚で、その場ですぐにショッピングできます。
さらに、双方のコミュニケーションにより、視聴者の疑問を即座に解消しながら、商品の魅力を伝えられるのが魅力です。
ライブコマースがとくに発展しているのは、中国です。
中国ではライブコマースが日常の購買活動に溶け込んでおり、数分で何千、何万という商品を売り上げる例もあるといわれています。
単なる販売チャンネルにとどまらず、視聴者との信頼関係を築き、ファンを育てていけるマーケティングツールとしても注目されています。
ライブコマース市場の変化
近年のライブコマースは一時的なトレンドではなく、データに基づいて成長が確認されている販売手法です。
中国のライブコマース市場は、2023年時点で4.9兆元(約100兆円)に達しています。(参考:China:GMV of e-commerce livestreaming 2023 | Statista)
たとえば、広州市では「ライブコマース人材の国家資格制度」が導入され、政府主導で教育・インフラ整備が行われています。
国家政策として、ライブコマースの活用支援が進められているのが特徴的です。(参考:人民網日本語版「ライブコマースが正式な職業に 国家技能基準を発表」)
この流れは中国にとどまらず、日本国内でも導入は拡大傾向にあります。
とくに、ファッション、化粧品、食品など、使用感や質感を視覚的に伝えやすい商品ジャンルでの活用が目立ちます。
個人事業主や中小事業者も、特別な設備や高額なシステムを導入せずとも、スマホやパソコン1つでライブコマースを始められます。
では、具体的に日本ではどのようなライブコマースのプラットフォームがあるのでしょうか?次章でご紹介します。
日本でも配信できるプラットフォームが増えてきた!
最近では日本国内でも、ライブコマースを始めるための環境が整ってきました。
ここからは、具体的にはどのようなプラットフォームでライブコマースができるのか?どのような強みがあるか?について詳しく解説します。
日本でもライブコマースがスマホ1つでできるようになった
ライブコマースは、特別な機材や専門知識がなくても、スマートフォン1台あれば気軽にライブ配信で商品を紹介し、販売に繋げられます。
とくにSNSとの相性がよく、日常的に使っているアプリ上で視聴者とつながれます。
現在、日本でライブコマースを実施できる主要なプラットフォームには以下のようなものがあります。
それぞれに特徴があり、自分の扱う商品やターゲット層に合わせて使い分けることが大切です。
| プラットフォーム名 | 特徴 |
|---|---|
| Instagram (インスタライブ) | ・フォロワーとの親近感のあるやりとりができることやファンとの距離が近いコミュニケーションが可能 ・ライブ前後に投稿やストーリーズで商品情報を伝え、視聴者を外部リンクへ誘導するなどの工夫が求められる ※「Instagramショッピング」との連携機能は、2023年3月で終了 |
| YouTube (YouTubeライブ) | ・高画質、かつ長時間配信に対応しており、商品レビューや実演に強い ・YouTubeショッピング機能により、ライブ中に動画内へ商品リンクを表示できる |
| LINE VOOM | ・LINE公式アカウントと連携することで、すでに友だち登録されているユーザーに向けてライブ配信ができる ・信頼関係がある既存顧客へのアプローチに向いている ・クーポンやメッセージ配信との組み合わせで、販促力が高まる |
若年層には刺さりやすい傾向にある
ライブコマースは10代〜30代の若年層との相性がよい傾向にあります。
- 若年層はYouTubeやInstagramなどの動画コンテンツに日常的に慣れ親しんでいる
- 商品の魅力を「ライブで紹介される」というスタイルにも自然に反応しやすい
などの傾向から、参加してくれる傾向にあります。
また、ライブ配信中に質問できたり、リアクションが返ってきたりする要素は、テレビCMや静的な広告にはない楽しさがあるのも魅力です。
共感やストーリーを重視する若年層にとって、ライブコマースは購買につながる要因が多く含まれています。
そのため、若年層を意識した企画・配信内容を構成することが、成果につながるポイントとなるでしょう。
ライブコマースの種類
一口にライブコマースといっても、その提供方法や使い方にはさまざまなタイプがあります。
配信するプラットフォームや機能性によってタイプが分類されており、代表的なものとして以下の4つがあります。
- SNS型
- EC型
- アプリ型
- SaaS型
それぞれの特徴と、実際に使われているサービスを見ていきましょう。
SNS型
すでに多くのユーザーが利用しているソーシャルメディア上で、ライブ配信を行う形式がSNS型です。
- TikTok
- YouTube
- LINE VOOM など
配信と同時にコメントを受け付けたり、視聴者とのコミュニケーションを通じて商品の魅力を伝えられます。
また、フォロワーに対して直接アプローチできるため、すでにある程度ファンを持っている個人やブランドに最適です。
EC型
EC型は、既存のECプラットフォームが提供するライブ配信機能を使う形式です。
信頼性が高く、すでに購入意欲のあるユーザー層に対して商品を訴求できるため、売上に直結しやすいのが特徴です。
- 楽天市場
- QVC など
アプリ型
アプリ型は、ライブ配信機能を備えた専用アプリを使ってライブコマースを行う形式です。
スマホから簡単に配信でき、インフルエンサーや一般ユーザーによるカジュアルな販売が多く見られます。
- 17LIVE Shopping
- SHOWROOM
- WABE など
アプリなので、配信から購入までのルートが誘導しやすくなっているものも多いです。
SaaS型
SaaS型は、企業やブランドが自社ECサイト上でライブ配信を組み込み、視聴・販売を一元管理できる仕組みです。
- LivePark
- TAGsAPI など
これらはカスタマイズ性が高く、ブランディングや顧客体験にこだわりたい企業に選ばれている傾向があります。
ライブコマースの注意点は?活用するメリット・デメリット

ライブコマースでは、ライブ配信だからこそ発生しやすい問題や、あらかじめ準備しておくべきポイントもいくつか存在します。
以下では、ライブコマースを始めるうえで知っておきたい注意点やメリット・デメリットについて解説します。
不安を解消し、前向きな一歩を踏み出せるように、ぜひチェックしてみてください。
ライブコマースの注意点やデメリット
ライブコマースは便利で注目度の高い販売手法ですが、始めるにあたって気をつけたほうがよい点もあります。
事前に知っていれば対策できることも多いため、しっかり押さえておきましょう。
顔出しする必要がある
ライブ配信では、配信者の表情や声を通じて商品の魅力を伝えることが大切です。
そのため、基本的にはカメラの前に立ち、顔出し配信が求められるケースが多くなっています。
顔を出さずに手元だけを映す方法やナレーションやテロップを活用した工夫もできなくはありません。
しかし、視聴者との信頼関係を築きやすいのは、やはり顔出しライブでしょう。
「どうしても顔出しに抵抗がある」といった場合は、代役を立てたりアバターやボイスチェンジャーなどのツールを活用する方法も検討しましょう。
口コミが悪いとライブチャットでも悪いうわさが流れる
ライブ配信では、「視聴者がコメント欄でリアルタイムに反応できる」という特性があります。
視聴者にとっての楽しみである、大きな魅力でもある一方で、商品やブランドに対するネガティブな口コミが即座に流れるリスクも抱えています。
例として、過去の対応に不満を持っているユーザーなどが、不穏なコメントを投稿することもあります。場合によっては、チャット欄が荒れてライブ配信の雰囲気が悪くなることも。
このようなことが起こると、新規の視聴者にも商品などがマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。
そのため、配信時にはモデレーター(コメント管理者)を置いたり、NGワード設定を活用するなど、事前の対策が大切です。
あらかじめ知識を入れておく必要がある
ライブコマースを配信する際は多くの質問がなされることがあります。また、突然の機材トラブルが起こる可能性もあります。
そこで、以下のような知識をあらかじめ入れておくことが必要です。
- 商品の知識
- ほかの類似商品との違い
- カメラの使い方
- ライティングスキル
- トークスキル
- チャットへの対応
- 購入導線の設定
配信中に「えっと…これは…」のように迷ってしまうと、視聴者の不信感につながってしまいます。
商品の魅力をしっかり伝えるためには、事前に台本を用意したり想定される質問への答えを準備しておくことが大切です。
また、ライブ配信は撮り直しがきかない一発勝負の場でもあるため、小さなトラブルにも冷静に対応できるよう備えておきましょう。
その他注意すべきポイント
上記のほか、初心者の方が注意しておきたい点として、以下のようなものもあります。
| 通信環境の不備 | ・途中で配信が止まると視聴者離れの原因に ・安定したWi-Fiまたは有線接続を推奨 |
| 配信頻度の管理 | ・やりすぎると視聴者が飽きたり、逆に疲れてしまうこともある ・スケジュール設計が大事 |
| 著作権や肖像権への配慮 | ・BGMや背景に映る物に注意する ・知らずに法的リスクを負う場合もある |
ライブコマースを活用するメリット
ライブコマースには、販売促進やファンづくりにつながるなど、ECサイト運営だけでは得られない多くのメリットがあります。
以下では、ビジネス初心者の方にとっても実感しやすいライブコマースを活用するメリットを5つ紹介します。
ECサイトの知名度が上がる!
ライブコマースで商品紹介することで、商品だけでなくあなたのECサイトやブランドの存在を多くの人に知ってもらうチャンスになります。
とくにInstagramやYouTubeなどのSNSと連携して配信すれば、アルゴリズムによってフォロワー外の視聴者にもリーチが可能です。
また、ライブ配信の内容がおもしろい、有益と判断してもらえれば、口コミやシェアによって拡散してもらえることもあります。低コストで認知度アップを狙えるのは、大きな強みですね。
商品の魅力が伝わりやすい
商品の使い方や質感など、言葉では伝えにくい魅力をリアルタイムで伝えられることは、ライブコマースの大きなメリットです。
アパレルであれば実際の着心地、小物や持ち物なら大きさ、コスメであれば肌に乗せたときの質感など、静止画やテキストでは伝えにくいポイントを動画でしっかり見せられます。
さらに、視聴者の質問にその場で答えられるため、商品購入前の不安や疑問も解消しやすくなるでしょう。
上手く誘導すれば商品が売れる可能性がある
ライブ中に視聴者の購買意欲を高めて、購入ページへ上手く誘導できれば、商品の即時購入につながる可能性も高まります。「今だけ限定」「この配信だけのクーポン」などの訴求を盛り込めば、今買う理由も作れます。
また、コメントで盛り上がる空気感や「ほかの人も買っている」という心理的効果(バンドワゴン効果)も、購入行動を後押しします。
アーカイブで何度も見てもらえて広告効果が長い
ライブ配信は、一度きりのイベントではありません。
配信後のアーカイブで何度も動画を見てもらえるため、広告効果が長く続きます。
とくにYouTubeやInstagramなどでは配信後に動画として残せるため、検索経由やフォロワーによる視聴が継続的に発生します。
一度のライブ配信が長く売れる導線となるのが、ライブコマースのメリットです。
固定のファンができる可能性も
ライブコマースは単なるセールスの場でなく、視聴者との信頼関係を育む「コミュニケーションの場」ともいえます。
配信を続けていくことで、「この人から買いたい」「また見たい」と思ってもらえる固定のファンが自然に生まれる可能性があります。
とくに、視聴者のコメントに丁寧に反応したり配信の中で小さな気遣いがあったりすると、顧客との関係性が深まっていきます。小さな積み重ねが、リピート購入やファン化につながるでしょう。
ECサイトで上手くライブコマースを活用しよう!

ライブコマースの特徴やメリットを知って、「自分のECサイトでもライブコマースをやってみたい」と思い始めた方もいるのではないでしょうか。
そこで、「どんな商品と相性がいいの?」「どうすればうまく売れるの?」といった具体的な疑問も出てくるでしょう。
ここでは、ライブコマースを活用して成功している具体的な事例や、実践するうえでのコツ・ポイントをわかりやすく解説します。
ライブコマースの活用例
実際にライブコマースを取り入れて成果を上げている企業やブランドは、年々増加傾向にあります。
とくにファッションやコスメなど、使い方や見た目が重要な商品ジャンルでの相性は抜群です。
以下では、ライブコマースを上手に活用している人気ジャンルと、成功事例を紹介します。
小売などファッション系のライブコマース
ファッション業界では、ライブコマースを活用することで「着用感」「サイズ感」「素材の動き」など、実際に着てみなければ分からない情報を視覚的に伝えられます。
ユニクロでは、新商品の紹介やデザイナーとの対談、サステナビリティ活動の紹介など、多岐にわたるテーマでライブ配信を行っています。
視聴者は、ライブ配信中にリアルタイムで質問やコメントを投げかけられます。
寄せられたコメントに店舗スタッフが直接回答することで、オンラインでも店舗同様の接客体験を提供しています。
シーインでは「SHEIN Live: Front Row」などのライブストリームイベントを開催しています。
視聴者がリアルタイムでファッションショーを視聴しながら、気に入った商品を即座に購入できる仕組みを提供しています。
コスメ系のライブコマース
コスメ系のライブコマースは、商品の使用感や色味の違い、テクスチャーなどを視覚的に訴求できるため、相性がよい業界といえます。
資生堂のライブコマースは、ビューティーコンサルタントがリアルタイムで化粧品の特徴や使用方法を紹介し、視聴者と双方向のコミュニケーションを図っています。
これにより、オンラインでも店舗同様の接客体験を提供しています。
エスティローダーではスウェーデン発のライブ配信ソリューション「Bambuser」を導入し、視聴者がライブ配信中に直接商品を購入できる仕組みを構築しています。
ライブコマースで商品をしっかり売るコツ
ライブコマースを始めても、「視聴者は来たけど売れなかった」「見てくれても離脱されてしまった」などでつまずく方もいます。
ただ配信するだけでなく、戦略をもって準備・運営することが成功のカギです。
以下では、商品をしっかり売るために押さえておきたい4つのコツを紹介します。
ライブコマースの目的を明確化する
大切なのは、「なぜライブコマースをやるのか?」という目的をはっきりさせることです。
新商品の認知拡大やECサイトへの誘導、リピーターづくりなど、目的によって構成や伝え方が変わってきます。
たとえば、「初回限定のキャンペーン告知」が目的であれば、視聴者に向けて明確に「今見る価値」を伝えることが大切です。
目的が明確であればあるほど、伝えるべき内容やトークの優先順位もはっきりし、視聴者に伝わりやすくなるでしょう。
ECサイトへの導線を張ろう!
視聴者の購買意欲が高まっても、商品ページにたどり着きにくい状態では、機会損失につながります。
そのため、配信中は「今すぐこちらから購入できます」といったような誘導トークに加え、わかりやすいリンクの提示が重要です。
たとえば、YouTubeやInstagramでは、概要欄やコメント欄、固定メッセージに購入リンクを記載するのが基本です。
視聴者がスムーズに行動できるよう、ストレスのない導線設計を意識しましょう。
商品の特徴やアピールポイントをしっかり確認しておこう
ライブ配信は一発勝負のため、商品の特徴やターゲット、競合との差別化ポイントを事前に整理しておくことが欠かせません。
また、実際に使ってみた感想や具体的な使用シーン、購入後の未来をイメージさせる話し方ができると説得力が増します。
可能であれば、配信前に簡単な台本や想定質問リストを用意しておけば、安心して進行できるでしょう。
配信に来てくれた人を固定客にしよう
ライブ配信だと、一度商品を買ってもらっただけで終わってしまうのは、とてももったいないです。
そこで、ライブに来てくれた人との関係性を深め、次につなげましょう。
配信中には「また来てくださいね」と呼びかけたり、フォロー・LINE登録・メルマガ登録など次のアクションを促す仕掛けを取り入れましょう。
また、配信後に感謝のメッセージや限定クーポンを送るといったフォローも効果的です。
継続して関係を築くことで、ライブ配信が商品を売る場から「ファンを増やす場」へと変化していきます。
まとめ
ライブコマースには、以下のような特徴・メリットがあります。
- 商品の魅力をリアルに伝えられる
- ECサイトの認知拡大につながる
- 購入導線を工夫すれば売上アップが狙える
- アーカイブで広告効果が持続する
- ファンを育て、リピーター化も可能になる
一方で、顔出しや事前準備、コメント管理など注意点もありますが、しっかり対策すれば初心者でも十分にチャレンジ可能です。
まずはスマホ1つで小さく始めてみるのがおすすめです。

「顔の見える販売」で信頼を得ながら、自分らしいビジネスを広げていきましょう。


