最近よく聞く「ライブコマース」という用語。
「聞いたことはあるけれど、どんな意味なのかよくわからない」「専門用語が専門用語が多くて難しいな」と感じていませんか?
たしかに、ライブコマースは新しい仕組みなので、まだまだ情報も少なくどこから理解すればいいのか迷ってしまいますよね。
ライブコマースは、ただの動画配信ではありません。
リアルタイムで商品を紹介しながら視聴者とやり取りし、その場で購買意欲を引き出す販売スタイルです。
SNSやネットショップと組み合わせることで、ECサイトの売上アップにもつながります。
とはいえ、いざやろうとしても疑問がたくさん出てきて、最初の一歩を踏み出せない人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- ライブコマースとは何か
- ライブコマースで使われる関連用語
- 具体的なライブコマースの活用方法
までわかりやすく解説します。

まずは「ライブコマースって何?」というところから、一緒に見ていきましょう!
ライブコマースとは

ライブコマースとは、ライブ配信とEC(ネット通販)をかけ合わせた販売スタイルのことです。
配信者がリアルタイムで商品を紹介しながら視聴者とやり取りし、「買いたい!」と思ったタイミングで、すぐに購入できる仕組みになっています。
以下では、ライブコマースがどこから始まりなぜ人気になったのか、日本での活用状況についても見ていきましょう!
中国発の配信型オンラインショッピング!
ライブコマースが誕生したのは中国で、とくに広がりを見せたのは、2016年ごろからです。
アリババグループが提供する「淘宝直播(タオバオライブ)」がきっかけとなりました。
そこから、WeChatやDouyin(中国版TikTok)など、人気プラットフォームが続々と参入しました。
そして驚くべきことに、2020年時点での市場規模は約1兆元(約20兆円)を突破しています。
その後も成長は止まらず、今も中国では日常的なショッピング手段のひとつとして定着しています。
続いては、ライブコマースがなぜここまで人気になったのかについて、見ていきましょう!
ライブコマースが人気になった理由
中国でライブコマースが人気になったおもな理由は、以下の2つです。
- コロナによるオンラインショッピングの普及
- インフルエンサーによる若者人気
詳しく見ていきましょう!
コロナで自宅でのオンラインショッピングが主流となった
ライブコマースが一気に広がった大きなきっかけのひとつが、新型コロナウイルスの影響です。
外出を控える生活が続き、店舗に行けない時期がありましたよね。
その中で、ライブ配信を見ながら自宅で商品をチェックして買える「オンラインショッピング」が注目を集めました。
とくに、以下のような商品ジャンルでは相性抜群でした。
- 洋服:着た感じや素材感が動画でわかる
- コスメ:発色や使い方をリアルタイムで見られる
- 食品:調理方法や食感までライブで伝えられる
ただ単に商品の紹介を見るだけではなく、エンタメ性を兼ね備えた楽しい買い物体験として、多くの人が利用するようになりました。
インフルエンサーの活用で若者に人気が出た
さらに、ライブコマースが一気に注目されたもうひとつの理由は、インフルエンサーの存在です。

「この人が紹介してるなら安心!」
「いつも見てる配信者のおすすめなら試してみたい!」
このような気持ち、ありますよね?
ライブコマースでは、インフルエンサーや人気の配信者が商品をリアルタイムで紹介してくれます。
そのため広告感がなく、共感しやすいのが特徴です。
従来の広告にはない魅力がたっぷりで、新しいスタイルのショッピングとして若い世代を中心に人気が広がりました。
次は、ライブコマースが日本ではどう広がってきているのか見ていきましょう!
日本のライブコマース市場
中国発信で人気が出て以降、一方の日本では、ライブコマース市場の動きはどうなっているのでしょうか。
今後の日本のライブコマースの展望について触れます。
近年、ライブコマース市場が動きだした!
近年では、日本でも少しずつ市場が本格的に動き出しています。
中国に比べて人気が出るまでのスタートはゆっくりでしたが、2020年以降、一気に注目度がアップしています。
楽天やLINE、Instagram、YouTubeといった大手プラットフォームも続々とライブ配信機能を取り入れ始めました。
それに伴って、EC事業者の間でも導入の動きが加速中です。
とくに注目されている理由は、以下のとおりです。
- 実店舗がなくても配信できる
- スマホ1台&SNSアカウントがあれば始められる
- フォロワーに直接届けられるから販促効率が高い
このように、コストをかけずに始めやすい点が多くの個人事業主や中小企業にもマッチしています。
今やライブコマースは一部の大手だけでなく、広く中小規模のビジネスにも広がりつつあります。
次は、日本のライブコマースが、今後どう発展していくのかをチェックしていきましょう!
今後は日本のライブコマースもEC市場で主流になる可能性も
ここまで見てきたとおり、日本のライブコマースは今まさに成長フェーズの真っ只中です。
2025年の今も市場は発展途上ではありますが、以下のような特徴を持つライブコマースの販売スタイルは、今後の伸びしろがかなり大きいと考えられています。
- 人とのつながりが感じられる
- 商品の魅力をリアルに伝えられる
- 「体験」を重視した購買行動にマッチしている
- 広告感なく、動画で「気になる商品」だと感じさせられる
- 媒体が普及した現代に合った、媒体を通じた販売手法
これからは、インフルエンサーだけが活躍する時代ではありません。
店舗スタッフや中小企業の経営者自身が配信を行うケースも、ますます増えていくでしょう。
次は、ライブコマースの用語について整理していきます。
「なんとなく聞いたことあるけど意味はあやふや…」という方も、ぜひチェックしてみてくださいね!
ライブコマースで使われる用語集

「ライブコマースを始めてみたいけれど、専門用語が多くてよくわからない…」と思ったことはありませんか?
ライブコマースは、動画配信・SNS・EC・マーケティングなど、いろんな分野がミックスされた分野です。
そのため、使われる言葉も多く、やや難しく感じてしまいがちです。
そこで、ライブコマースを始める前に知っておきたい用語を、ジャンルごとに解説します。
- ライブコマースの基本用語
- SNS関連の言葉
- ECサイトでよく出てくる表現マーケティング用語
などを盛り込んでおりますので、用語で迷ったときにはいつでも確認してくださいね!
ライブコマースに関連する基本的な用語集
ライブコマースに関連する基本的な用語は、以下のとおりです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ライブコマース | インターネット上でライブ配信を行いながら、商品やサービスを紹介・販売する手法 |
| ライブソリューション | ライブ配信やライブコンテンツの企画・制作・配信を一括して支援するサービスや技術の総称 |
| ライブ配信 | リアルタイムで映像や音声を視聴者に届ける配信方法 |
| SaaS型ライブコマース | 自社のECサイト上でライブ配信と販売を同時に行えるシステムを、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)として提供する形式 |
| ECモール型ライブコマース | ECモール内の機能を活用して行うライブコマース(楽天市場、Amazonなど) |
| SNS型ライブコマース | SNSのライブ機能を使って商品を紹介・販売する形式(Instagram、YouTube、TikTokなど) |
SNSに関連する用語集
ライブコマースに関連する基本的な用語は、以下のとおりです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 配信プラットフォーム | ライブ配信を行うための基盤となるサービスや仕組み(Instagram Live、YouTube Live、TikTok Liveなど) |
| 写真や動画を共有できるSNSで、視覚的なコンテンツに強く、ショッピング機能やライブ配信機能も搭載している | |
| Instagram Live | Instagram内のライブ配信機能で、フォロワーにリアルタイムで商品を紹介でき、配信後はストーリーズなどにアーカイブもおける |
| ストーリーズ | 24時間で消える短期間の投稿形式 |
| リール | Instagramの短尺動画機能で、非フォロワーにもリーチできる拡散力がある |
| Live Rooms | Instagramで最大4人まで同時にライブ配信ができる機能 |
| ショッピング機能 | Instagram投稿やストーリーズに商品タグを付けて、商品ページへ誘導できる機能 |
| エンゲージメント数 | 投稿に対するユーザーの反応(いいね・コメント・シェアなど)の合計 |
| エンゲージメント率 | 投稿に対するユーザー反応の割合で、「反応数÷フォロワー数」で算出する |
| オーディエンス | コンテンツの視聴者や、ターゲットとして設定された視聴層 |
| ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー) | アフィリエイト広告を仲介するサービス業者 |
| YouTube | Googleが提供する動画共有プラットフォーム |
| TikTok | ショート動画に特化したSNSで、ライブ機能や広告連携機能も整備 |
| 実名登録制が特徴で、ライブ配信機能やFacebookショップ機能などもあるSNS | |
| シェア | 投稿やコンテンツを他ユーザーに拡散する行為 |
| ダイレクトメッセージ(DM) | SNS内で個別にメッセージを送る機能 |
ECサイトに関連する用語集
ECサイトに関連する基本的な用語は、以下のとおりです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ECサイト | 「Electronic Commerce(電子商取引)」の略で、商品やサービスをインターネット上で売買するためのWebサイト全般 |
| ECモール | 複数のショップが1つのプラットフォーム上に出店しているECの形態(楽天市場、Amazonなど) |
| Eコマース | EC(電子商取引)の正式名称で、オンライン上で商品やサービスを売買するすべての行為を含む |
| ユニファイドコマース | 顧客の購買データをオンライン・オフライン問わず一元化し、統合的な販売体験を提供するモデル |
| 越境EC | 国をまたいだ電子商取引 |
| アリババ | 中国最大級のIT企業で、BtoBやBtoC、CtoCすべての取引形態を支える巨大ECプラットフォームを運営している |
| タオバオ | アリババグループが運営する中国最大のCtoC型オンラインショッピングモール |
マーケティングに関連する用語集
マーケティングに関連する基本的な用語は、以下のとおりです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| D2C | 「Direct to Consumer」の略で、メーカーやブランドが中間業者を介さず、直接消費者に販売するモデル |
| OMO | 「Online Merges with Offline」の略で、オンラインとオフラインの境界をなくし、統合的な購買体験を提供する戦略 |
| 離脱率 | サイトやページを訪れたユーザーのうち、何も行動を起こさず離れてしまう割合 |
| PDCA | Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)のサイクル |
| ブランディング | 顧客に企業や商品をどのように認知・記憶してもらうかを設計すること |
| ナラティブ | 商品やブランドの魅力をストーリーとして語ることで、顧客の共感や感情を引き出す手法 |
| 視聴導線 | 視聴者をライブ配信に誘導するための流れや手法 |
| リテールモーメント | 購買が活性化する特定のタイミング(年末セール、Amazonプライムデーなど) |
| サンプリング | 商品を無料または割引価格で提供し、使用感や体験を通じて購買につなげるプロモーション手法 |
| Z世代 | 1990年代後半~2010年代前半生まれのデジタルネイティブ世代 |
| ミレニアル世代 | 1980年代〜1990年代生まれで、インターネットを成長期に経験している世代 |
| アルファ世代 | 2010年以降に生まれた世代で、現在は消費者というより将来のマーケットターゲットとして注目されている |
| UGC | 「User Generated Content」の略で、ユーザーが作成した口コミ・レビュー・投稿 |
| USP | 「Unique Selling Proposition」の略で、自社製品やサービスだけが持つ独自の強み・魅力を明確に伝えるためのマーケティング戦略 |
| テストマーケティング | 新商品や新サービスを一部の顧客に限定的に提供し、反応を分析する手法 |
| ロイヤルカスタマー | 継続的に購入してくれる熱心なファン顧客 |
| コンバージョン(CV) | ECサイトなどでユーザーが「購入」「登録」など、望ましい行動をとったこと |
| コンバージョン率(CVR) | ライブ配信の導線や訴求力によって変動する重要指標のことで、「CV ÷ 訪問者数」で計算するコンバージョンの発生率 |
| ポップアップ | 一時的に表示される販促ウィンドウ |
| ディスプレイ広告 | バナー、動画、画像など視覚的要素を用いた広告 |
| コモディティ商品 | 他社と差別化が難しい汎用品 |
| キーコンセプト | 商品や企画を構築する際の核となるアイデア |
| LTV(ライフタイムバリュー) | 顧客が生涯にわたって企業にもたらす収益の合計 |
| クロスセル | 関連する商品を一緒に提案する販売戦略 |
| アップセル | より高額な商品や上位プランに誘導する販売手法 |
| CRM | 「Customer Relationship Management(顧客関係管理)」の略で、顧客との関係をデータで可視化し、適切な対応を行う仕組み |
| ソーシャルコマース | SNS上で商品を紹介し、そのまま購入へ誘導できる販売形態 |
| ファンコミュニティ | ブランドや製品を愛するファンが集まり、情報共有・交流を行う場 |
その他用語集
ここまで紹介した用語以外でも、知っておくと便利な用語をご紹介します。
| 用語 | 解説 |
|---|---|
| ピクチャーインピクチャー | ライブ配信などの動画を別ウィンドウで小さく表示しながら、他の作業ができる表示機能 |
| ユニークユーザー(UU) | 一定期間内にWebサイトを訪れた重複しないユーザーの数 |
| EFO(エントリーフォーム最適化) | 「Entry Form Optimization」の略で、入力フォーム(購入・登録)の離脱を防ぐため、使いやすく最適化する施策 |
| セッション | 1人のユーザーがWebサイトに訪問してから離脱するまでの一連の操作単位 |
| SaaS | 「Software as a Service」の略で、インターネット経由で提供されるソフトウェア |
| アクセス解析 | ユーザーがWebサイト上でどのように行動したかをデータとして分析すること(訪問数、回遊経路、離脱ページなど) |
| OBS | 無料の配信ソフト「Open Broadcaster Software」の略で、ライブコマースやイベント配信で広く使用されている |
| UX(ユーザーエクスペリエンス) | 商品やサービスの使用を通じてユーザーが得る全体的な体験 |
| 5G(ファイブジー) | 第5世代移動通信システムのことで、高速・大容量・低遅延な通信が特徴 |
ライブコマースを使うとECサイトで売り上げは上がる?

ライブコマースは、ただの動画配信ではなく、視聴者の「ほしい!」という購買意欲をリアルタイムで引き出して、売上アップにつなげる販売手法です。
とくにECサイトと組み合わせることで、以下のようなメリットがあります。
「でも、本当に売上につながるの?」と思う人もいるかもしれませんね。
そこで、ライブコマースならではの商品紹介の魅力や、ECに取り入れるメリットをご紹介します。
ライブコマースで商品販売・紹介される魅力とは?
ライブコマースが人気なのは、『体験を通じて、視聴者の購買意欲を高められる』ためです。
ネットショップやECサイトでは伝えきれない魅力も、ライブ配信ならリアルに届けられます。
たとえば、このような魅力を感じさせられます。
ライブ配信ならではの臨場感ややり取りが、購買につながりやすい仕組みになっています。
それでは、ライブ配信が「売れる理由」をもっと深掘りしていきましょう!
具体的なメリットを、さらに詳しく見ていきます!
気になる商品のことをオンラインでよく知れる
ネットショップで買い物するとき、「実物はどうなんだろう」と迷った経験はありませんか?
従来のECサイトでは、写真やテキストだけでは伝えきれない部分が出てきます。
しかし、ライブコマースならその見えにくかった魅力までしっかり伝えられます!
具体的には、以下のとおりです。
- 素材の柔らかさや質感
- 着用したときのシルエットや動き方
- 実際の色味や光の当たり方
- 商品の立体感や細かいディテール
こうしたリアルな情報は、視聴者の「これほしい!」という気持ちをグッと後押ししてくれます。
とくに、高額な商品やサイズ感が重要なアパレル系は、この「見える化」が購入の決め手になることも多いですよ!
リアルタイムで商品の詳しい解説が聞ける
「気になることがあればその場で質問できる」のが、ライブコマースの大きな魅力です。
通常のECサイトや録画された動画では、一方通行の情報しか得られません。
しかし、ライブ配信なら視聴者がコメントを通じて質問すれば、配信者がすぐに答えてくれます。
具体的には、以下のようなやり取りが可能です。
- 「このサイズ感って大きめ?」→実際に着て見せてくれる
- 「洗濯したら縮みますか?」→経験ベースで解説してくれる
- 「他のカラーは?」→商品を並べて比較してくれる
このように、視聴者一人ひとりの疑問に合わせたオリジナルの情報がその場で得られることになります。
こうした信頼感ある対応が、視聴者の「この商品なら安心して買える!」という気持ちにつながりやすくなる秘訣です。
楽しみながら商品を購入できる
ライブコマースの魅力は、ただ購入するだけではなく「見て楽しめるショッピング体験」という点にもあります。
配信者の明るいトークやユーモア、ちょっとした裏話などまるでイベントのような盛り上がりが体験できます。
たとえば、以下のようなシーンがよく見られます。
「今見てくれた人限定で、〇〇%オフ!」
「抽選でプレゼントが当たるクイズ企画スタート!」
「コメント拾ってくれるのが嬉しくて、つい最後まで見ちゃう」
気軽に楽しめてその場で買える「ライブならでは」の衝動買い体験が、売上アップの後押しになります。
このようなものもライブコマースでの購入の付加価値と言えます。
店舗やTVショッピングとは少し違ったライブコマース特有の魅力
「実店舗」や「テレビショッピング」との違いって何だろうと気になりますよね。
それぞれによさはありますが、ライブコマースは「ECと実店舗のメリット+α」の進化系ともいえる存在です!
まずは、簡単に比較してみましょう。
| 販売形式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 実店舗 | 対面接客で信頼関係を築きやすい | 地理的な制限や営業時間の縛りがある |
| TVショッピング | 幅広い層にアプローチできる | 一方通行で質問や反応ができない |
| ライブコマース | ・配信者と会話している感覚が味わえる ・感情ベースの購買決定が生まれやすくなる | Wi-Fi環境や機材準備など多少の工夫が必要となる |
ライブコマースは、まるで店員さん(配信者)とおしゃべりしながら買い物しているような感覚になれるため、感情的にも配信者とつながりやすくなります。
ECサイトのためにライブコマースを使うメリット
ライブコマースは見る人が楽しいだけではなく、運営する側にもうれしい仕組みがあります。
では、ECサイト運営側にとってのメリットはどのようなものなのでしょうか?
以下では、ライブコマースを取り入れることで得られる、ECサイト運営側のメリットを具体的に紹介します。
まだ参入者が少ないため、ライバルが少ない
日本では、まだライブコマースに本格参入している企業が少ないため、先に始めた企業が目立ちやすいというブルーオーシャンの状態です。
これから市場が伸びていくタイミングだからこそ、早く動いた企業にチャンスがあります。
配信プラットフォームや媒体が増え始めた
ここ数年で、ライブコマースに対応するプラットフォームやサービスが一気に増えてきています!
- SNS系:Instagram Live、YouTube Live、TikTok Liveなdp
- EC系:楽天市場、Amazon Liveなど
以前は「ライブ配信=特別なツールが必要」なイメージがありましたが、 今では使い慣れたSNSやECプラットフォームでも手軽に配信できる時代になってきています。
選べる媒体が増えたことで、自社に合った配信スタイルが見つけやすくなっているのも大きなポイントです。
また専門的なSaaS型ツールも増加中で、あらゆる規模・業種の事業者が自社に最適な形でライブコマースを導入できる環境が整いつつあります。
固定ファンをつかめる可能性もある
ライブコマースを定期的に配信していくと、ただの商品紹介では終わらなくなります。
視聴者とのやり取りを重ねることで、「また見たい!」「あの人から買いたい!」という固定ファンが来てくれる可能性があります。
ファン化によって得られるおもなメリットは、以下のとおりです。
とくに、人と人との距離が近いライブ配信だからこそ、信頼関係が築きやすくなっています。
固定ファンがつくことで、リピート購入や口コミ拡散につながり、顧客獲得コストの低減と顧客生涯価値(LTV)の向上という好循環を生み出します。
撮影したものを何度も見てもらえる
「ライブ配信は、リアルタイムで見てもらえなきゃ意味がない」と思っていませんか?
実はその逆で、配信した動画はコンテンツ資産として何度も活用できます。
具体的には、以下のとおりです。
- リアルタイムで見逃した人にも届けられる
- SNSやブログ、ECサイトで再利用できる
- 「いつでも見られる」から購買検討のタイミングを逃さない
- 検索流入(SEO)やSNSシェアの対象にもなる
何度も見返せるライブ配信は、配信後も価値が続くのが大きな魅力です。
ライブは、何度も見られるマーケティング素材としてしっかり活用していきましょう。
これらはデジタルマーケティング全体を強化する材料となります。
若年層や別のターゲット世代にも注目してもらえる可能性がある!
Z世代やミレニアル世代は、テキストよりも動画で情報をキャッチする世代といわれています。
だからこそ、ライブコマースは以下のような場面で活躍します。
- 従来のECでは接点が少なかった若年層にリーチできる
- 楽しさや推し配信者をきっかけにブランドに興味を持ってもらえる
- 配信中の紹介から購入までがスムーズにできる
動画を「ながら見する」世代だからこそ、リアルタイムの配信が自然に受け入れられます。
結果として「認知→興味→購入」という流れが短縮されるので、ブランドにとっては大きなチャンスです。
次は、「でもお金がかかりそう…」と感じている方に向けて、ライブコマースが意外と低コストで始められる理由を紹介します。
ライブコマースなら無料でも始められる!
ライブコマースに興味はあるけど、お金がかかりそうと思っていませんか?
実は、初期コストほぼゼロで始められるのがライブコマースの大きな魅力です。
スマホ1台とSNSアカウントさえあれば、今日からでも配信スタートできます。
- 初期費用をかけられない小規模なEC事業者
- まずはテスト的に始めたい個人販売者
- 新しい販売チャネルを探しているブランド運営者
このような方でも気軽にチャレンジしやすいのが、ライブコマースのメリットです。
すぐにスタートできる環境が整っている今は、一歩を踏み出すチャンスです!
企業のライブコマース例
以下では、ライブコマースを活用して成功を収めている日本企業の事例を3つご紹介します。
各企業の特徴やライブコマースの取り組み内容を確認してみてください。
ユニクロ(UNIQLO)
ユニクロは、2020年12月に自社ライブ配信「UNIQLO LIVE STATION」をスタートしています。
スタイリストや店舗スタッフが登場し、リアルタイムでコーディネートの提案をしてくれます。
視聴中に気になることがあれば、その場で質問もOKです。
紹介された商品は、ユニクロのオンラインストアやアプリからすぐに購入できます。
- 実際の着こなしをライブでチェックできる
- 気になったことをその場で質問・回答できる
- 見ながらそのまま買えるスムーズな導線がある
三越伊勢丹
老舗百貨店の三越伊勢丹も、2019年からライブコマースに参入しています。
お中元・お歳暮などのギフト商戦にあわせ、季節商品をライブで紹介しています。
商品の背景やこだわりを作り手の想いと一緒に伝えるスタイルが特徴です。
- 商品の魅力+ストーリーが伝わる構成
- リアルな接客体験をオンラインで再現
- 質問対応で信頼感もアップ!
資生堂
化粧品ブランドの資生堂は、2020年からライブコマースを積極的に展開しています。
メイクアップアーティストやビューティーコンサルタントが出演し、実演しながらコスメを紹介しています。
視聴者からの質問にもリアルタイムで回答するなど、「プロの技を見て・聞いて・買える」体験が人気です!
- メイクの仕上がりをその場で確認できる
- 自分に合った使い方をプロから直接聞ける
- 視聴者との会話でファン化も期待できる
ライブコマースをECサイトの活用方法

日本国内でライブコマースは、SNSやアプリ、ECモール、SaaSなど多様な配信プラットフォームが登場し、企業規模や目的に応じた選択ができます。
以下では、日本で利用できる主要なライブコマース配信プラットフォームを4つのタイプに分類し、それぞれの特徴を解説します。
配信プラットフォームの種類
ライブコマースを始めるうえで欠かせないのが、どのプラットフォームで配信を行うかという選択です。
現在では、日本国内でも多くの企業や個人がライブコマースを行っており、それぞれの目的やターゲットに応じて、さまざまな配信プラットフォームが活用されています。
以下では、代表的なプラットフォームの種類と特徴を4つのタイプに分けてご紹介します
SNS型
SNS型は、既存のSNSが提供するライブ配信機能を活用する方法です。
| 特徴 | ・スマートフォン1台で気軽に配信できる ・既存フォロワーへの通知機能で集客力が高い ・初期費用が不要で、小規模事業者にも導入しやすい |
| 注意点 | ・EC機能が限定的な場合があり、購入時に外部サイトへの遷移が必要になることもある ・プラットフォームのルールに従う必要があり、自由度が限られる ・視聴から購入までの導線が長く、コンバージョン率が下がる可能性がある |
| 代表的なプラットフォーム | Instagram、YouTube、TikTok |
アプリ型
アプリ型は、ライブ配信に特化したアプリケーションを利用する方法です。
| 特徴 | ・専門的な配信機能と相互反応機能(インタラクション機能)が充実している ・プラットフォーム内のインフルエンサーとの連携がスムーズにできる ・若年層を中心とした新規顧客へのリーチが効果的にできる |
| 注意点 | ・アプリのユーザー層と自社のターゲット層のマッチングが必要となる ・視聴者を自社ECサイトへ誘導する工夫が必要となる ・配信のエンターテイメント性が求められる |
| 代表的なプラットフォーム | 17LIVE、SHOWROOM、LINE VOOM |
ECモール型
ECモール型は、大手ECモールが提供するライブ配信機能を活用する方法です。
| 特徴 | ・ECモールのユーザー基盤を活用した高い集客力が期待できる ・購入までの導線が短く、コンバージョン率が高い傾向にある ・モール内の検索機能と連携し、商品発見性が向上する |
| 注意点 | ・モール側の手数料や規約に縛られる ・競合他社も同じ場で配信するため、差別化が必要となる ・ブランド独自の世界観を表現しにくい |
| 代表的なプラットフォーム | 楽天市場、Amazon Live |
Saas型
SaaS型は、自社ECサイトに直接ライブコマース機能を組み込むためのツールです。
| 特徴 | ・自社サイト内で一貫した購買体験を提供できるブランドイメージを損なわない独自のデザイン適用が可能となる ・顧客データの取得・活用が容易にできる |
| 注意点 | ・導入コストと月額利用料がかかることが多い ・自社での集客力が求められる ・技術的な導入サポートが必要な場合がある |
| 代表的なプラットフォーム | Live kit(ライブキット)、TAGsAPI(タグズエーピーアイ) |
ECサイトでライブコマースを使う手順
配信するプラットフォームは決まったものの、次は何をすればいいのか迷ってしまう方に向けて、実際の準備〜配信までの流れをわかりやすく紹介します。
ライブ配信は目的や段取りをしっかり組むことで、売上にも成果にも大きな違いが出てきます。
以下では、ECサイトでライブコマースを導入する際に知っておきたい基本の4ステップをチェックしていきましょう!
1.配信するプラットフォームを決定する
まず最初にやることは、どこで配信するか決めることです。
自社の商品やターゲット層に合ったプラットフォームを選ぶことで、成果の出方が大きく変わります。
どのタイプが自社に合っているか判断するために、以下のポイントをチェックしましょう。
- 自社のターゲットはどのプラットフォームをよく使っているのか
- 配信から購入まで、どれだけスムーズにつなげられるのか
- 初期費用・月額費用など、コストとのバランスは取れているのか
- 今後の拡張性(配信回数、商品数の増加など)にも対応できるか
ここをしっかり決めておけば、この後の準備もスムーズになります。
2.配信目的を決める
なんとなく配信してみるだけでは、なかなか成果は出ません。
効果的なライブコマースにするためには、配信目的をはっきりさせることが大切です。
目的によって、話す内容・出演者・演出まで変わってきます。
まずは、以下のような目的から考えてみましょう。
- 新商品のローンチ・認知拡大
- 既存商品の魅力や使い方の詳しい紹介
- 期間限定アイテムやセールの告知・販売
- お客様との関係構築(ファンづくり)
- 在庫処分や季節アイテムの販売促進
たとえば、新商品のアピールなら開発者やプロをゲストに呼んでみましょう。
また、セールが目的なら限定価格やタイムセールでお得感を演出するようにします。
このように、目的が決まれば配信の方向性がクリアになり、視聴者にも伝わりやすくなります。
続いては、目的をもとに「どんな構成で進めるか?」を考えていきましょう。
3.ライブコマース配信のための台本などを考える
ライブ配信は生放送だからこそ、しっかり準備しておくことが成功のカギです。
進行がグダグダにならないように、ざっくりとした台本を用意しておくのがオススメです。
以下のような項目を入れておくと、安心して配信に臨めます。
- オープニングトークと自己紹介
- 紹介する商品のラインナップとハイライト
- 商品の特徴・使い方・価格・購入方法の説明
- 想定される質問と、その回答の準備
- 特典や割引のタイミングと紹介方法
- 視聴者参加型の企画(クイズ、アンケート など)
- エンディングと次回配信の告知
ポイントは、ガチガチにしすぎないことです。
コメントでの質問やリアクションに合わせて、柔軟に話の流れを変えられるように余白を残しておくのも大事です。
その場の反応に寄り添うことで、「また見たい!」と思ってもらえる配信になる可能性が高くなります。
準備ができたら、いよいよ配信本番です!
次は、スムーズな当日の進め方を見ていきましょう。
4.配信する
準備が整ったら、いよいよ配信スタートです!
とはいえ、当日はちょっと緊張する方も多いかもしれませんが、大丈夫です。
以下のポイントを意識するだけで、スムーズな進行と伝わりやすい配信ができます!
チェックしておきたいのは、以下の6つです。
最初は、無理なくできる規模でOKです。
はじめは小さく始めて、視聴者の反応や結果を見ながら改善していくことで、 自分たちに合った「勝ちパターン」が見つかっていきます。
上手く活用するためのコツ
ライブコマースは手軽に始められる反面、ただなんとなく配信しただけでは成果につながらないのも事実です。
視聴者にしっかり商品を届けて購入まで導くには、導線設計や配信後のフォローまでを含めた工夫が必要です。
以下では、ライブコマースをより上手く活用するための実践的なポイントを紹介します。
ライブコマースとECサイトを必ずつなげよう!
ライブコマースを成功させるには、ライブを見てもらうことだけで終わらせない工夫がポイントです。
せっかく視聴者の気持ちが盛り上がっていても、購入までの導線がわかりにくいと、チャンスを逃してしまうかもしれません。
以下のような工夫がおすすめです。
- 配信中に商品ページへのリンクやQRコードを頻繁に表示する
- コメント欄に購入URLを定期的に投稿しておく
- 「プロフィールのリンクからチェックしてね!」など、誘導文言を明確に伝える
- 可能であれば、ワンクリックで購入ページへ遷移できる仕組みを導入する
- ECサイト側にも「ライブ紹介商品」専用の特設ページを作る
視聴者の「今買いたい!」という熱が冷めないうちに、スムーズに購入へと導けるかどうかがコンバージョン率アップのカギです。
次は、SNSを使って「見てもらえる配信」に育てていくコツを見ていきましょう!
SNSで配信を広めよう!
いい配信だったのに、あまり人が見てくれなかった事態は避けたいですよね!
ライブコマースをもっと多くの人に届けるには、配信前後のSNS活用がとても重要です。
事前の告知から配信後のアーカイブ案内までしっかり行うことで、視聴数アップやファンづくりにもつながります。
たとえば、以下のような施策がおすすめです。
- 配信日時・内容を1週間前から定期的に発信
- ハッシュタグを使って検索やおすすめ表示の可能性をUP
- 「通知オンにしてね!」とフォロワーにリマインド
- インフルエンサーや既存ファンにシェア協力を依頼
- アーカイブの一部をショート動画に編集して再拡散
そして配信が終わったあとも、やるべきことはたくさんあります。
- アーカイブ視聴の告知
- 次回配信の予告
- フォロワーとのやり取りや感想への返信など
一度きりで終わらせず、SNSとセットで育てていく配信を意識することが、 長く愛されるブランド・商品につながっていきます。
最後は、この記事全体のまとめに進んでいきましょう!
まとめ
ライブコマースは、「ライブ配信 × ECサイト」という新しい販売スタイルとして、 ここ数年でじわじわと日本でも広がってきています。
リアルタイムで商品の魅力を伝えたり視聴者と会話しながら信頼関係を築けたりと、これまでのECやSNSマーケティングではできなかった強みが詰まっています。
しかも今は、スマホとSNSアカウントがあれば、 誰でも今すぐ無料でスタートできる時代です。
個人はもちろん、中小企業やブランドでも十分に実践できます。
「興味はあるけど、何から始めたらいいのかわからない」といった方は、ターゲットに合ったプラットフォームを選ぶことから始めましょう。

ライブコマースは、続けることでノウハウもファンも育っていく施策です。
あなたのECサイトにも、ぜひ取り入れてみませんか?






