【オークション・フリマアプリ講座_12】メルカリの調査結果がおもしろい

こんにちは!
ネットオークション・ネットフリマアドバイザーの川崎さちえです。

ちょっと前のリリースになってしまうのですが、
メルカリが、慶應義塾大学大学院経営管理研究科の山本晶准教授監修の下で、
全国のフリマアプリ利用者と非利用者1,000名を対象に行った調査がありました。

https://about.mercari.com/press/news/article/20190425_consumersurvey/

この中でおもしろいなと思ったのは、中高年層の動きとリセールバリューの考え方の浸透です。


 

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1、中高年層の動き

フリマアプリを使っているかいないかに関係なく、抵抗感は減少していることがわかりました。
新品にこだわる人も減っていますが、中でも50代、60代は昨年よりも5%も減っています。

50代、60代というとバブル時代を生きてきた人です。
知り合いの中には未だに「新品しか持たない」と言う人もいますが、その思考もだんだん崩れてきていることがわかります。

おそらく中古でも品物に全く問題ないことがわかり、だったら安く買えた方がいいに決まってるじゃん!
という考えに移行しているのかなと思います。

2、リセールバリューの浸透

この調査において新品を買うときにリセールバリューを考えるようになったと回答した人は60.6%。
前年と比べても9.7%も増えている
ことがわかりました。

売りやすい物を買うという考えはかなり前からありますが、フリマアプリができてからはもっと浸透してきたんだろうなと感じます。
その結果、新品で買うときの単価が上がったと回答した人も28%にのぼりました。
「多少高いブランドでも使わなくなったら売れるし」という気持ちがあれば、今までなかなか手を出せなかった物でも買うことができます。

あとは、ちょっと試しに使ってみて、もしダメだったら売ればいいというチャレンジに近いこともできているのでしょう。

新品で買って必要な時だけ使ったらあとは売るという行為を「ワンショット消費」と言うようですが、
場合によってはインスタ映えとかそういうことにも使われるのかもしれませんね。

特に30代では83%、20代では77%が数回使っただけでフリマで売った経験があると答えていることからも、
若い人ほど物を買って売るサイクルが短い傾向があるようです。

レポートにもありますが、ワンショット消費ができるようになって、物を所有するという感覚が薄れてきていて、
「利用する」に近くなっています。
使い捨てというとなんだか言葉が悪いのですが、必要な時だけ使うのでシェアにも似ているのだと思いますね。

新品で買うだけではなくて中古も含めて考えると、メルカリという大きな倉庫があって、
その中でユーザーみんなでシェアしている感覚です。
それができるのも、中古品への抵抗がないこと、そして中古品自体も質が上がっていることが関係していると思います。

ホント、最近は中古とはいえ状態も良い物が増えました。
これも数回しか使わずに売ってしまうワンショット消費のおかげですね。

この記事のライター
川崎さちえ

2003年、夫が育児のために退職したことを受け、家計を支えるためネットオークションを利用し始める。
家にあったさまざまな不用品を出品し、仕入れや受注生産も経験。さまざまな出品のテクニックを身に付け、ネットオークションが生活のインフラになり得ることを体感する。

近年はメルカリを中心とするネットフリマに注目。ネットオークションとは異なるノウハウを学びつつ、独自の効率的な利用方法を確立している。
NHK「あさイチ」、フジテレビ「バイキング」などの情報番組、TBSテレビ「この差って何ですか?」などバラエティー番組に多数出演。

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