ライブコマースは、リアルタイムで動画を配信しながら、商品を販売・購入できる新たなEC販売の手法として、中国で爆発的な人気を誇っています。
日本でもライブコマースを活用している企業やインフルエンサーが増えており、視聴者も急増中です。
ライブコマースはInstagramなどのライブ配信機能を使って、商品を紹介できるのが特徴で、若年層の利用の多さやフォロワーに直接配信できます。
「気軽にライブコマースを導入できて、視聴者が集めやすい!」として注目されています。
しかし、これからライブコマースに挑戦しようと思っている方にとっては、「使い慣れたInstagramでもライブコマースを活用できるのか」が気になりますよね。
そこで本記事では、インスタ(Instagram)でライブコマース配信する方法について、詳しく解説します。

インスタでライブコマースを成功させるコツについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
EC市場でも注目!ライブコマースとは

日本ではあまり聞き慣れないライブコマースですが、中国では新たなEC販売の手法として、ライブコマースを活用した商品購入が一般的になりつつあります。
インフルエンサーを配信者に起用したケースでは、1日に3.3億元(約51億円)の販売実績を残すなど、EC市場でも注目度の高さがうかがえます。
では、ライブコマースにはどのような特徴があるのでしょうか?
ここからは、ライブコマースの特徴やECサイトにおけるライブコマースの注目度について、詳しくご紹介します。
ライブコマースとは
「ライブ配信×EC販売」という、新たなEC販売形態で中国市場を拡大させているライブコマース。
そもそもライブコマースには、どのような特徴があるのかご存じですか?
「ライブコマースという言葉は聞いたことがあるけど、詳しい特徴はわからない。」という方は、次からご紹介する内容を一緒に確認していきましょう!
中国発!人気の配信型オンラインショッピング!
ライブコマースは、2020年頃から中国で人気が急上昇しはじめた、配信型のオンラインショッピングです。
「リアルタイムで動画を配信しながら、商品を紹介・販売」できることから、中国ではインフルエンサーを活用したマーケティングが盛んに行われています。
配信者は、視聴者からの質問やコメントにリアルタイムで回答ができ、視聴者との親近感を生みやすいため、購買意欲を掻き立てられる効果が期待できます。
視聴者にとっては、TVショッピングを見ているような感覚で商品を購入できるので、満足のいく買い物ができます。
日本でも注目されはじめている新しいショッピングスタイル
ライブコマースの注目度の高さは、中国だけではありません。
日本でもじわじわとライブコマースが浸透しつつあり、大手企業やインスタグラマーなどが続々とライブコマースを活用したEC販売をはじめています。
従来のEC販売では、商品画像や商品説明文からしか情報を得られないため、「商品の実物のイメージがつきにくく、購入に踏み切れない。」という方が多くいました。
一方、ライブコマースでは、対面販売に近い感覚で商品を購入できます。
そのため、気軽に安心して買い物を楽しめる「新しいショッピングスタイル」として、日本でも注目されはじめています。
ライブコマースの市場の現状と今後
ライブコマースは中国をはじめ、アメリカや韓国、日本などでも注目度が高く、市場では大きな変化が見られています。
次からは、ライブコマースの市場の変化や、今後の発展についてチェックしていきましょう。
ライブコマースの市場の変化
ライブコマースの中国市場では、2019年にはわずか0.42兆元(約8兆円)だった市場規模が、2023年には4.92兆元(約98兆円)に達しています。
中国でライブコマース市場が拡大した背景には、
- コロナ禍による外出自粛
- インフルエンサーなどを通じた若者人気
- SNSを活用したプラットフォームの成長
などが大きく関係しています。
【ライブコマース市場規模の推定値(日本円に換算)】
中国 | 米国 | 日本 | |
---|---|---|---|
2020年 | 25.7兆円 | 0.8兆円 | 140億円 |
2021年 | 47.0兆円 | 1.6兆円 | 314億円 |
2022年 | 72.3兆円 | 3.0兆円 | 約2,992億円 |
2023年 | 101.9兆円 | 4.7兆円 | 約3,000億円 |
EC大国である米国や日本でも、2021年頃から市場が拡大しており、今後はもっと市場規模が拡大すると予測されています。
今後はもっと市場規模が拡大する可能性がある!
中国と比較すると、米国や日本の市場規模は小さいものの、SNS利用者の増加や動画コンテンツ消費の拡大により、ライブコマースへの関心が高まっていると予測されています。
このことから、今後はもっと市場規模が拡大する可能性があります。
ライブコマースの活用は、EC販売だけでなく、実店舗販売をおこなう企業やブランドにとっても売り上げを伸ばすチャンスです。

「今よりもっと多くの顧客を獲得したい!」とお考えの方は、ライブコマースを積極的に活用して、より多くのターゲットを惹きつけましょう!
ECサイトでもライブコマースの活用が注目されている
これまで、ライブコマースは専用ツールを利用するのが一般的でしたが、現在ではECサイトでも気軽に配信できる時代になりました。
もともとECサイトにも訪れている利用者に配信できるため、集客がしやすく、リピーターを作りやすいのがメリットです。
次からは、ECサイトにおけるライブコマース活用の特徴についてご紹介しますので、一緒にチェックしていきましょう!
若者やZ世代を中心に人気のライブコマース!
ライブコマースはライブ配信を日常的に視聴している、若者やZ世代を中心に高い人気を誇っています。
若者世代は、ライブ配信を通じてトレンド情報や商品情報を収集します。
そして、インフルエンサーや有名人が紹介する商品に好感を抱きやすい傾向があります。
そのため、ライブコマースは若者世代をターゲットとしたマーケティング手法として、非常に有効なツールだといえます。
ライブコマースで多くの若者世代を惹きつけるには、
- インフルエンサーとのコラボレーション
- 話題になっているトレンド商品を取り上げる
- ライブコマースの告知動画や商品の魅力を伝える動画を作成し、SNSで拡散する
など、若者世代が興味を持ちやすい動画配信を行い、購買意欲を高めましょう。
ライブコマースが利用できるECサイトが増えつつある
現在、ライブコマースが利用できるECサイトが増えつつあります。
ECサイト内で、ライブ配信から商品購入までスムーズにできるため、視聴者が離脱するリスクが少ないのが魅力的です。
ライブコマースを導入しているECサイトは、「Qoo10」「ライブTV」「楽天市場ショッピングチャンネル」などが主流です。
ただし、ライブ配信機能を使うには、ECモールへの出店が必須となります。
ライブコマースはECサイトだけではなく、SNSのライブ配信機能を使って商品を販売することも可能です。
インスタ(Instagram)は、利用料がかからず気軽に始められて、フォロワーに直接配信できることから視聴者が集まりやすいです。
若者世代の利用者が多く、商品の情報を拡散しやすいという特徴もあります。
インスタ(Instagram)でライブコマース配信できる?
若者世代をはじめとする、幅広い年齢層に人気の「インスタ(Instagram)」。
ここまでご紹介したライブコマース配信の特徴を知って、「日頃から運用しているInstagramでも活用できるの?」と気になった方も多いのでは?
ここからは、Instagramでライブコマース配信ができるのか?について解説します。
Instagramでライブコマースを活用するメリットや、注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
インスタライブでの配信は可能!
ライブコマースは、Instagramの機能「Instagram Live」を活用して、商品やサービスの販売が可能です。
インスタライブを通じて、配信者と視聴者がリアルタイムでコミュニケーションを取れるため、視聴者との親近感を生みやすいのが特徴です。
では、ライブコマースを活用したインスタライブでは、どのような傾向がみられるのでしょうか?
次からは、最近のインスタライブにおけるライブコマース事情について、詳しくみていきましょう。
最近はインスタライブでもライブコマース風にしているものが多くなった
従来のインスタライブでは、配信者が一方的に、商品やサービスの紹介を行う動画配信が多かったことに対し、最近ではライブコマースを意識した動画配信が増えてきました。
インスタライブでは、視聴者がコメント機能を利用して、配信者とコミュニケーションが取れます。
商品について質問があれば、リアルタイムで回答を得られるので、視聴者にとっては対面販売に近い形で商品を購入でき、安心して買い物を楽しめるのが大きな魅力です。
配信者にとっては、視聴者のリアルな声を聞きながら動画配信ができます。
そのため、視聴者の反応を見ながら限定特典を用意するなど、今までにはない戦略で、視聴者の購買意欲を掻き立てられます。
インスタグラマーも活用し始めている!
若者世代に大きな影響力を持つインスタグラマーも、ライブコマースを活用し始めています。
インスタグラマーは、信頼性と影響力を活用し、商品やブランドの魅力をより多くの人に伝えることが可能です。
とくに著名なインスタグラマーは、数百万単位に及ぶフォロワーを抱えています。
フォロワーが積極的に商品の魅力や情報をSNSで拡散する傾向が強いです。
そのため、インスタグラマーを配信者に起用して動画配信を行う企業も増えています。
ただし、インスタグラマーを配信者に起用する際は、自社にとってポジティブなマーケティング効果が得られるかどうかを慎重に考慮しましょう。
ブランドや商品のイメージに合い、トーク力や商品の知識が高い人材を選ぶことが重要です。
インスタライブでライブコマースを活用するメリット
インスタライブでライブコマースを活用するメリットは、3つあります。
では、1つずつ詳しく内容をみていきましょう!
導入が簡単&無料で手軽にライブできる
インスタライブは、アカウントを作成するだけでライブ配信ができます。
導入が簡単で初めてライブコマースに挑戦する方でも気軽にはじめやすいのが魅力的です。
ライブの出演者や紹介する商品、配信設備を自社で用意できれば、無料で手軽にライブができるため、ライブコマースにかかる費用を抑えたい場合に大きなメリットとなります。
スマホ1つで完結できる!
インスタライブは特別な機材やソフトウェアは不要なため、スマホ1つで完結できるというメリットがあります。
スマホがあれば場所を選ばずに配信できるので、オンラインでの販売促進だけでなく、実店舗での販売促進にも活用できます。
視聴者にとっても、自宅やオフィスなど好きな場所でライブ配信を閲覧できます。
トレンド情報もチェックしやすく、気になる商品はその場ですぐに購入できて魅力的ですよね。
フォロワーを中心に、知人が見に来てくれやすい
ライブ配信中はフォロワーに自動で通知が届くため、事前告知がいらず、知人が見に来てくれやすいです。
フォロワーが通知をオフに設定している場合でも、ホーム画面でライブ配信が行われていることが確認できるため、自然とライブに誘導できるというメリットもあります。
事前告知におけるコストや手間を省きたい方は、ぜひインスタライブでライブコマースを活用してみてはいかがでしょうか。
インスタライブでのライブコマースの注意点
インスタライブでのライブコマースはメリットが多い一方で、いくつかの注意点もあります。
続いて、注意点を詳しくチェックしていきましょう!
ライブ配信後はアーカイブが30日で消えてしまう
インスタライブのライブ配信後は、アーカイブが30日で消えてしまいます。
ライブ配信中の視聴者数やコメントの内容、離脱率などのデータ分析を行いたい場合は、30日以内に行う必要があります。
Instagramのインサイト機能を使ってできるデータ分析では、1つの投稿ごとにデータ分析が可能です。
視聴者の反響が大きかった配信を参考にして、次回の配信に繋げていけば、より質の高いライブコマースを実施できます。
ライブ配信から即購入ができない仕組み
ライブコマース最大の特徴は、気に入った商品が見つかった場合、ライブ配信中にそのまま商品を購入できる点です。
しかし、インスタライブではショッピング機能がなくなったことにより、ライブコマースのようにスムーズな購入の流れが出せません。
ライブ配信後にしか商品を購入できないため、視聴者の購買意欲が下がってしまう可能性があります。
対策としては、動画投稿機能の「ストーリー」を使用して、商品のURLを掲載する方法があり、多くの企業が採用しています。
画質があまり高くない
インスタライブでは、配信者・視聴者のインターネット回線の問題などで、画質が悪くなる可能性があります。
例えば、
- デジタルカメラ
- テレビ
- モニター
- 高画質プリンター、など
高画質での説明が必要な商品は、画質調整ができないインスタライブには向いていないため避けるのが無難です。
インスタでライブコマースを成功させるには?

ここまで、TVショッピングのような感覚で商品を販売・購入できる「ライブコマース」について、特徴やメリット・注意点をご紹介しました。
では、インスタでライブコマースを成功させるにはどうしたらよいのでしょうか?
「ライブコマースをECサイトで上手く活用して、大幅な売り上げアップを目指したい!」という方は、次からご紹介するライブコマースを成功させるコツをしっかりとチェックして、ECサイトをもっと盛り上げていきましょう!
ライブコマースをはじめる前に考えておくべきこと
まずは、ライブコマースをはじめる前に考えておくべきことが4つあります。
- ライブコマースの目的を決めておく
- ターゲット層を意識したブランディングを行う
- 配信内容に沿った台本を用意する
- 商品に関する豊富な知識を蓄えておくことが重要
では、1つずつ詳しく内容をみていきましょう。
商品説明?知名度アップ?目的をしっかり決めて配信しよう
ライブコマースの目的を
- 商品の魅力や使い方を伝えること
- ショップの知名度アップ
どちらに重点を充てるかによって、ライブ配信の内容や配信者のキャスティングも変わってきます。
商品説明を目的とする場合は、「専門的な知識を有する開発者」や「実店舗の販売スタッフ」などを配信者として、ライブ配信を行うのがおすすめです。
一方、知名度アップを狙いたい場合は、若者層に人気が高いインフルエンサーを配信者に起用する方法がおすすめです。
Instagramはもともと利用者が多いツールです。
気軽にライブ配信を見てもらえる環境が整っており、ショップの知名度を上げられるチャンスですよ!
ターゲット層をつかむためのブランディングをしてから配信しよう
ライブコマースを成功させるには、ターゲット層を意識したブランディングを行うことも大切です。
例えば、
- ショップや商品にどんなイメージを持ってもらいたいのか決める
- ターゲット層に合わせた配信時間を設定する
- ライブ配信のみの特別感を演出する方法を考える、など
ターゲット層をつかむためのブランディングをしてから、ライブ配信を行いましょう。
どんな配信にするか台本を用意しよう
ライブ配信はダラダラと長時間行っても、視聴者には内容が伝わらず、離脱する可能性が高いです。
どのような流れでライブ配信を行うのか、構成や台本をあらかじめ用意しておきましょう。
「エンタメ性が高い内容」「視聴者のコメントを求める企画作り」などもおすすめです。
ライブコマースは、視聴者と配信者のコミュニケーションが鍵となります。

ショップや商品の説明ばかりではなく、視聴者が思わずコメントしたくなるような、楽しい内容作りを心掛けましょう。
生配信で質問がきてもいいように知識を蓄えておこう
ライブ配信では、配信中に視聴者から質問やコメントがリアルタイムで届きます。
そのため、商品に対する知識があやふやな状態では、視聴者が安心して買い物を楽しめません。
どんな質問が来ても対応できるように、商品に関する知識を蓄えておくことが大切です。
専門的な知識を持った開発者や、実店舗の販売スタッフなどを配信者に加えて、ライブ配信を行うのも有効な手段です。
配信からECサイトに上手くつなげる導線を張る
インスタライブを活用したライブコマースでは、すぐに商品を購入できる機能がありません。
そこで、ライブ配信からECサイトに上手くつなげる導線を張ることが重要になります。
では、どのような方法なら、視聴者をスムーズにECサイトへと導けるのでしょうか?
次からは、配信からECサイトに上手くつなげる導線を張る方法をご紹介します。
配信内でどのように購入すればよいか説明する
ライブ配信をみた視聴者が、どこで商品を購入すればよいのか迷わないように、配信内で説明する必要があります。
- ライブ配信終了後の「ストーリー」から商品購入できることを伝える
- 商品購入先のURLをストーリーで投稿する
- 商品のURLをコメントで固定しておく
- インスタライブの配信内容をフィードに投稿する、など
どこでどうやって商品購入できるのか、わかりやすく説明することを忘れずに行いましょう。
ハッシュタグ検索できるようにする
Instagramの利用者のなかには、ハッシュタグ検索を利用して、トレンド情報を得ているユーザーが一定数います。
インスタライブではハッシュタグを活用すれば、より多くの人にライブ配信の情報を届け、集客や売上アップにつなげられます。
「ハッシュタグを指定して、該当する投稿をECサイトに掲載する」
この方法を使うと、Instagramからサイトに訪れた視聴者が、目的の情報へ迷わずたどり着けるため、顧客の購買意欲を維持できるのが魅力的です。
ライブコマースのメリットを上手く活用するコツ
ライブコマースのメリットを上手く活用すれば、販売促進や知名度アップなどに貢献できます。
「ライブコマースのメリットを上手く活用する方法が知りたい!」という方は、次からご紹介する内容をしっかりとチェックして、知名度アップや売り上げ向上につなげていきましょう!
生配信だからこそ、双方向のやり取りを大事にする
リアルタイムでのやり取りは、視聴者のエンゲージメントを高め、購買意欲を刺激する効果が抜群です。
視聴者からの質問に丁寧に回答したり、要望をしっかりと受け止めて提案をするなど、生配信だからこそ、双方向のやり取りを大事にしていきましょう。
生配信に来てくれた人限定割引などの特別感を用意する
ライブ配信だけの特別感を演出することで、顧客満足度のアップや多くのファン獲得が期待できます。
例えば、
- 視聴者限定クーポンの配布
- 視聴者限定サンプルプレゼント
- 視聴&購入した方への追加プレゼント、など

生配信に来てくれた人に特別感を演出すれば、次回以降も継続してライブ配信を視聴してもらえる可能性が高まります。
ほかのSNSでも呼びかけて集客する
ライブ配信を行うツールがInstagramであっても、ターゲット層が多く利用しているツールを活用して集客を行えば、多くの視聴者をインスタライブへと導ける可能性があります。
集客ツールとして活用するなら、「YouTube」「Facebook」「TikTok」などがおすすめです。
若年層の利用者も多く、ライブ配信情報を拡散しやすいため、より多くのユーザーをインスタライブへと導くことが期待できます。
おすすめの販売商品
インスタライブを活用したライブコマースでは、写真や文章では使用感やサイズ感が伝わりにくい商品の販売が効果的です。
では、「インスタライブを活用したライブコマースには、どのような商品が向いているの?」と気になっている方も多いのでは?
そこで、ライブコマースにおすすめの販売商品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
メイクや化粧品などのコスメ系

メイクや化粧品などのコスメ系は、使用感や肌なじみなどが伝わりにくい商品です。
そのため、「どんな肌の人に合うの?」「どうやって使えば綺麗に見える?」といった疑問を抱きやすく、ECサイトからの購入に踏み切れないユーザーが多いです。
ライブコマースでは、
- 商品の使い方
- 使用前後の変化
- 肌の色による仕上がりの違い
などを美容部員による実演で見せることで、視聴者の抱く不安を解消できます。
配信者にプロを起用することで、商品の魅力やおすすめポイントが視聴者に伝わりやすく、購買意欲の向上に期待ができます。
ファッション系

洋服などのファッション系は、ネットの画像だけではサイズ感や肌触り、色合いなどが画像や文章からは伝わりにくいですよね。
フィット感や素材感が知りたいユーザーにとっては、購入を躊躇しがちなジャンルです。
ライブコマースでは、モデルを起用して実際に洋服を着用できるため、身長や体格によるサイズ感の違いを伝えやすいのが特徴です。
おすすめ商品を活用したコーディネートも参考にできるため、おすすめ商品以外のアイテムを複数購入してもらえる可能性もあります。
スタイルが抜群なモデルだけでなく、視聴者の体系に近いモデルを起用するなど、購入後のイメージがつきやすいような工夫をしてみましょう。
食品系

味のイメージがつきにくい食品は、ライブコマースでは売れやすい商品です。
ライブ配信を活用して、味の感想や調理過程、断面などをみせることで、視聴者の食欲を刺激できます。
数量限定の商品や旬の食材であれば、「今しか買えない!」という特別感を感じられるため、視聴者の購買意欲を高められます。
雑貨・インテリア系

雑貨やインテリア系は、ライブコマースとの相性が抜群です。
実際に部屋に飾りながら商品紹介ができるため、購入後のイメージが伝わりやすく、ライブ配信を活用して購入しやすいジャンルです。
組み立てが必要な大型家具でも、梱包状況や組み立て方法を購入前に詳しくお伝えできるため、視聴者のハードルを下げられる点が魅力的です。
フィットネス用品

フィットネス用品は、使い方や組み立て方がわかりにくいことから、ECサイトからの購入を躊躇しやすい商品です。
ライブ配信を活用すれば、商品の正しい使い方や組み立て方、危険性についても詳しく説明できるため、視聴者が安心して購入できます。
トレーナーによる効果的なトレーニング方法や、視聴者に合った年齢・体格・普段の過ごし方などを考慮したフィットネス用品の提案も可能です。
日用品・便利グッズ

日用品や便利グッズは、ライブコマースを活用することで商品の魅力を伝えやすいです。
「どのように便利なのか」「どのようなシーンで役立つのか」など、実演で明確にすることによって、視聴者の共感を得やすいです。
視聴者による質問コーナーを設けるなど、商品に対する疑問をしっかりと解消できるような配信内容を心がけましょう。
ペット用品

サイズ感や使い心地が伝わりにくいペット用品は、ライブコマースで売れやすい商品です。
実際にペットが使っている様子をそのままお伝えできるため、使用中のイメージが湧きやすく、視聴者の購入意欲を引き出しやすいのが特徴です。
商品を購入したいユーザーのほかに、動物好きな方もライブ配信を閲覧する可能性があるため、視聴者数やファン獲得にも期待ができます。
インスタ以外でライブコマースをはじめてみるのもおすすめ!
ライブコマースはさまざまな配信方法が可能なため、インスタ以外でライブコマースをはじめてみるのもおすすめです。
ライブコマースを利用する目的に合ったプラットフォームを選ぶと、より商品やブランドの魅力が伝わりやすく、多くの顧客を獲得できます。
ライブコマースの種類とプラットフォーム例
ライブコマースを利用できるプラットフォームの種類は、以下の4つがあります。
プラットフォーム例と一緒に見ていきましょう。
販売方法 | プラットフォーム例 | |
---|---|---|
1.SNS型 | SNSのライブ配信機能を使って商品を販売 | ・Instagram ・Youtube ・TikTokなど |
2.アプリ型 | ライブ配信アプリを利用して商品を紹介・販売 | ・SHOWROOM ・LINE LIVE ・17LIVE ・マルキャスなど |
3.ECモール型 | ECサイト内でライブ配信・商品販売ができるシステム | ・ライブTV ・楽天市場ショッピングチャンネル ・au PAY マーケットライブTVなど |
4.SaaS型 | 自社や既存のECサイトに、ライブ配信機能を一体化させて運用する方法 | ・TAGsAPI ・Live kit ・ライコマ ・HandsUP by 17LIVEなど |
各プラットフォームのメリットとデメリット
続いては、各プラットフォームのメリットデメリットを見ていきましょう!
メリット | デメリット | |
---|---|---|
1.SNS型 | ・利用料がかからないため、気軽に始められる ・フォロワーに直接配信できるため、視聴者が集まりやすい ・スマホ1台で完結できるため、場所を選ばずに配信でき、実店舗での販売にも活用でる ・若年層の利用者も多く、商品の情報を拡散しやすい | ・配信内容によっては、視聴者の離脱が発生する ・SNSから直接購入できないため、スムーズにECサイトへ誘導する必要がある ・競合他社が同じ時間帯にライブ配信を行う場合があり、顧客の離脱を防ぐ対策が必要 |
2.アプリ型 | ・ライブ配信に特化しているため、機能が充実している ・自社開発のアプリであれば、オリジナリティのある配信ができる ・ライブ配信アプリで活動しているインフルエンサーを起用しやすく、商品の認知度向上や集客に効果的 | ・アプリをダウンロードしている人にしか配信できない ・EC機能がないアプリが多く、ECサイトへの誘導が必須(ライブコマース専用アプリの場合は、アプリ内で決済が可能) |
3.ECモール型 | ・ECモール利用者に配信できるため、簡単に集客しやすい ・ECモールに愛着を持っている方がサイトに訪れるため、ファンを集めやすい ・自社ECサイトがない場合でも比較的簡単に始められ、モール内でのポイントプログラムなどと連携しやすい | ・ECモールへの出店が必須となる ・視聴者が限定されるため、配信内容によっては売り上げが伸びにくい ・ECモールによっては、ライブ配信の審査が必要な場合がある |
4.SaaS型 | ・ライブ配信から商品購入までスムーズにできるため、視聴者が離脱するリスクが少ない ・ブランド独自の配信環境を構築できる ・導入から分析までサポートしてくれるサービスが多いため、初心者でも気軽に導入できる ・自社のスタッフが配信するケースが多いため、配信者を起用する費用を削減できる | ・カスタマイズ性や秘匿性は高いが、ほかの方法よりも導入費用がかかる ・知名度が低いと視聴者が集まらないため、集客施策が必要 ・商品が販売できたときに手数料が発生する場合があるため、自社の予算を考慮する必要性がある |
各プラットフォームのおすすめ配信商品
それでは、各プラットフォームのターゲット層から、おすすめな配信商品をご紹介します!
1.SNS型 | コスメ系 ファッション系 食品系 雑貨・インテリア系 ペット用品 |
2.アプリ型 | コスメ系 ファッション系 雑貨・インテリア系 日用品・便利用品 |
3.ECモール型 | ファッション系 食品系 フィットネス用品 日用品・便利用品 ペット用品 |
4.SaaS型 | コスメ系 ファッション系 食品系 フィットネス用品 ペット用品 |
ライブコマースは、「ライブ配信×商品販売」といった現代ならではのEC手法です。
どの種類のプラットフォームを利用しても、ライブ配信を見た視聴者が、スムーズに商品購入に進めるよう上手く導線を張ることが大事です。
購入までのルートが面倒でなければ、多くのユーザーがあなたのECサイトへ訪れてくれるはずですよ。
アピールしたい商品やターゲット層を見極めて、目的に合ったプラットフォームを選びましょう。
まとめ
今回は、インスタ(Instagram)でライブコマース配信する方法について解説しました。
インスタライブを活用したライブコマースは、特別な機材やソフトウェアがいらず、スマホさえあれば簡単に導入・無料で手軽にライブできます。
フォロワーを中心に、知人が見に来てくれやすいため、事前告知におけるコストや手間を省けるのは大きな強みですね。
一方で、インスタライブは配信後30日でアーカイブが消えてしまいます。
そのほか、画質があまり高くない点や、ライブ配信から即購入ができない仕組みがイマイチとも言えます。
そのため、
- 動画投稿機能のストーリーを使用する
- 商品のURLを掲載する
など、スムーズに商品購入に進めるよう上手く導線を張る必要があります。
そのほか、
- 生配信ならではの、双方向のやり取りを大事にする
- 視聴者だけの特別感を用意する
- ほかのSNSでも集客を行う
など、ライブコマースのメリットを上手く活用するコツを掴めば、売り上げ向上や知名度アップなど、今よりも大きな成果をあげられる可能性が高いです。

ぜひ今回ご紹介した、インスタライブのライブコマース活用方法を参考にして、あなたのECサイトをもっと盛り上げてくださいね!